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罪と罰

Posted May. 27, 2023 08:13,   

Updated May. 27, 2023 08:13

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5月は良い月だ。暑くもなく寒くもなく、空は晴れ渡り、花は満開だ。金を払ったわけでもなく、頼んだわけでもないのに、天気は喜んで私たちを祝福してくれる。こんな良い月には、良いことをしたくなる。結婚式をしたり、愛を始めるにはこれ以上ない。

この時期の良さを知ってかどうか、お釈迦様もちょうど5月に合わせて来られた。来る人がいれば行く人もいる。子どもも来て、親も来て、師も来て、お釈迦様も来るこの良い月に、この詩を書いた詩人は世を去った。

曺五鉉(チョ・オヒョン)詩人という名称よりも五鉉僧侶という呼び名の方が自然な彼は、7歳で童子僧となり、生涯をお釈迦様と暮らした。幼い頃は母親が恋しかっただろうし、家族が恋しかったことだろう。修行はつらかっただろうし、得道は難しかったことだろう。懐かしさと困難を乗り越えて、詩人はこの詩の心を作り出し、守ってきた。罪の多い人々がむしろ罪に背を向ける世の中で、詩人は低姿勢になって自らを空にしようとした。これが宗教の意味であり、宗教の力であり、宗教の役割だろう。その意味はとても謙虚で、私たちはお釈迦様の誕生日の意味を詩の中で発見することができる。