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「不倫口止め料」めぐりトランプ氏を起訴、米歴代大統領初

「不倫口止め料」めぐりトランプ氏を起訴、米歴代大統領初

Posted April. 01, 2023 08:37,   

Updated April. 01, 2023 08:37

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トランプ前米大統領が先月30日(現地時間)、ニューヨーク州マンハッタン地区の大陪審によって起訴された。米大統領経験者が起訴されるのは、1776年の建国以来初めて。2024年の大統領選に出馬するトランプ氏は、「史上最悪の政治弾圧であり魔女狩りだ」とし、「バイデン(大統領)に巨大な逆風になるだろう」と反発した。野党共和党も「バイデン氏の私的な復讐」とし、対立の構えだ。一部の支持者も「バイデン弾劾」を叫んでいる。米国が19世紀の南北戦争の時のような分裂に陥ると懸念されている。

マンハッタン地区の大陪審は、06年に元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏と密会したトランプ氏が、16年の大統領選を1ヵ月後に控えた同年10月、当時個人弁護士だったマイケル・コーエン氏に命じてダニエルズ氏に13万ドル(約1億7000万ウォン)の口止め料を支払う過程で、一族が経営する企業「トランプ・オーガニゼーション」の資金を流用するために虚偽文書を作成したとし、トランプ氏を起訴した。CNNは、トランプ氏が少なくとも30以上の容疑を受けていると伝えた。

ただし、まだ起訴状は公開されておらず、公式の容疑は検察の起訴時に明らかになるとみられる。トランプ氏は早ければ来月4日に法廷に出頭するという。

米憲法によると、トランプ氏が仮に有罪判決を受けたとしても、24年の大統領選には出馬することができる。しかし、今回の起訴以外にも、21年1月の支持者らの連邦議会への乱入を扇動したという疑惑や一族の企業の脱税疑惑など、多くの司法リスクに直面しており、大統領選の完走を保証することはできない。だが、各種訴訟が累積してトランプ氏の反対派が望むほど早く判決が出ることは難しく、トランプ氏の支持層も結集する可能性が高いため、今回の起訴が誰に有利になるかは予断できない状況だ。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com