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尹大統領「オンラインで広がる偽ニュースは民主主義の脅威」

尹大統領「オンラインで広がる偽ニュースは民主主義の脅威」

Posted March. 30, 2023 08:25,   

Updated March. 30, 2023 08:25

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、「オンラインに乗って全方位に広がる偽ニュースが、自由を保障する民主主義を脅かしている」とし、「誤った虚偽情報と扇動は、国民の意思決定を歪曲し、選挙のような民主主義の本質的システムを崩壊させる」と話した。

尹大統領は29日、「経済成長と共にする繁栄」をテーマにした第2回民主主義首脳会議の討論の冒頭発言で、「国際秩序を正面から否定する権威主義勢力の陣営化に加え、『反知性主義』に代表される偽民主主義が世界的に頭をもたげている」とし、「自由と繁栄を導いた民主主義が、重大な挑戦に直面している」と述べた。尹大統領は昨年12月、大韓民国学術院の碩学たちと行った昼食会でも、「偽ニュースを追放し、民主主義を守るためにデジタルルールを作らなければならないということに積極的に共感する」と明らかにした経緯がある。会議は、大統領府の迎賓館にてオンラインで行われた。

尹大統領は、国際情勢に関連して、「国際的には力による現状変更の試みが自由を脅かしている」とし、「地政学的対立と利益競争が調和して国際社会が分節し、多国間の協力が大きく萎縮している」と論評した。さらに、「70年余り前に国際社会の助けで自由を守り抜いた韓国は、今や国際社会の『自由促進者』としての役割と責任を全うしている」とし、「国際社会と緊密に協力し、民主主義を確固たるものに守るための連帯を強く支持し行動する」と付け加えた。

米国が主導する今回の会議の共同開催国には、韓国やオランダ、ザンビア、コスタリカが含まれた。第2回会議の参加国は約120ヵ国で、第1回会議の時より10ヵ国あまり増えた。韓国は30日、インド太平洋地域を代表して腐敗への挑戦と成果を扱う会議も主宰する。

バイデン大統領は、中国やロシアなどに対抗して民主主義国家の団結を強調するものと予想される。特に台湾が今回の会議参加国に含まれたことで、中国の反発が予想される。

会議に先立って、尹大統領とバイデン米大統領は、「韓国は、第3回民主主義首脳会議を主催する」と発表し、共同声明を発表した。韓米首脳は声明で、「韓国と米国は共同の民主的価値と人権尊重を基盤に深い絆を共有しており、堅固な政治・経済・安保と人的関係をより一層強化する」とし、「韓国の民主的制度は、インド太平洋地域で強力な灯火だ」と述べた。


張寬錫 jks@donga.com