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踊り子礼賛

Posted March. 24, 2023 08:49,   

Updated March. 24, 2023 08:49

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唐詩を網羅した「全唐詩」に収録された楊玉環の唯一の作品。玉環は、皇妃のすぐ下の品階である貴妃楊氏の本名だ。踊り子の美しい姿と動作をさわやかな比喩で品評した詩人の想像力が、踊り子に劣らず軽い。踊りによって、絹の袖から広がるほのかな香りの中に広がる美しい姿。唐玄宗と楊貴妃の前で、踊りを披露する張雲容の動作は、ひたすら軽快で柔軟だ。かすかな霧の中にゆらゆら揺れる赤い蓮の花のようで、山頂の薄い雲がしばらく風に揺れるようにも見える。それだけではない。早春、茎を突き出した弱い柳が、初めて池の水をそっとかすめるようにも見える。自分自身も歌舞に秀でた楊貴妃の目に、この幼い踊り子は洗練されて成熟するよりは、清純で溌剌とした姿がより印象的だったようだ。そのようなイメージを示現しようとする詩は、蓮の花や薄い雲、弱い柳を動員したようだ。

楊貴妃が玄宗とともに享楽を享受したのは、長安城外郭の麗山に位置する行宮華清宮。30年余り国家経営に尽力して繁栄を謳歌した玄宗は、晩年になると、国事よりは道楽に耽溺した。温泉浴や不老長生酒、そして歌舞だった。皇帝と貴妃の愛の物語を盛り込んだ白居易の「長恨歌」にも、このような姿が盛り込まれている。「高くそびえた麗山の雲の中に位置する華清宮/あちこちから神仙の音楽の音、風の中から聞こえてくる。渋い歌、ゆったりとした踊りが管弦楽に調和して/皇帝は一日中見物したのに、残念がる」