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ウォール街と組んで破たん銀行を合併か、金融危機に緊迫した欧米

ウォール街と組んで破たん銀行を合併か、金融危機に緊迫した欧米

Posted March. 20, 2023 08:39,   

Updated March. 20, 2023 08:39

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スイス1位の銀行UBSが、経営破たんの危機に瀕している2位の銀行クレディ・スイス(CS)を買収すると予想されるという観測が提起されている。米国は、ウォーレン・バフェットのようなウォール街の大物に銀行救済に参加するよう要請した。また別の「ブラックマンデー」(株価の大暴落)を防ぎ、グローバル金融危機の恐怖を沈静化させるために、米国と欧州が全力を尽くしている。

18日(現地時間)、英フィナンシャルタイムズ(FT)と米ウォールストリートジャーナルなどは、UBSのCS買収が迫っていると報じた。資産規模1兆1000億ドル(約1440兆ウォン)のUBSが、5750億ドル(約753兆ウォン)規模のCSを買収すれば、欧州に超大型「恐竜銀行」が誕生することになる。世界銀行史の中で、2008年のグローバル金融危機以来、最も大きな出来事として記録されるだろうという予測が出ている。

米CNN放送は、スイスのメディアの話として、スイス財務省がCSの運命を決める危機管理会議を同日午後5時から開催したと伝えた。FTも、UBSとCSは19日、それぞれ取締役会を開くと報じた。WSJは、両社の買収合意は19日またはその前に成立する可能性があると明らかにした。

FTによると、スイス金融当局は、月曜日の20日の証券市場の取引開始前に両社の買収合併を発表するため、現地法で求める6週間の株主協議や株主総会の手続きをスキップする非常措置も模索している。市場の恐怖がもたらす大規模な預金引き出し(取りつけ騒ぎ)の事態にともなうブラックマンデーを防ぐためだ。

バイデン米政府の高官は、「投資の鬼才」ウォーレン・バフェットに数回連絡し、中小型銀行の危機解決に乗り出してほしいと要請したと、米ブルームバーグ通信が18日、関係者の言葉を引用して報じた。これに先立って、JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモン会長も16日、ジャネット・イエレン米財務長官の要請で、取りつけ騒ぎの危機に陥ったファーストリパブリックの救済に乗り出したことがある。

11の米大手銀行が300億ドル(約39兆ウォン)の預金の預けを発表したが、ファーストリパブリックの株価は17日も33%暴落し、金融危機の恐怖を鎮めるには力不足だった。米中小銀行連合は、イエレン長官などに対し、「連邦預金保険公社(FDIC)が、2年全額の預金を保証してこそ、恐怖が沈静化することができる」としてさらに強力な措置を要求した。


金玹秀 kimhs@donga.com