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金亨錫教授「愛のある苦労で幸せだった」

金亨錫教授「愛のある苦労で幸せだった」

Posted December. 03, 2022 08:55,   

Updated December. 03, 2022 08:55

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「私は誰よりも苦労しましたが、誰よりも幸せでした。愛のある苦労だったから幸せでした。皆さんも幸せになってください。ハハハ」

延世(ヨンセ)大学の金亨錫(キム・ヒョンソク)名誉教授(102)は2日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の飲食店で開かれたエッセイ集「100歳哲学者の幸福論」(ヨルリムウォン)の出版記念懇談会で、依然として明るい笑顔で周辺を見回った。歩いて入ってきて、最初は少し支えてもらったが、しゃきっとしていて元気だった。氏の足取りには余裕があり、声からは力が感じられた。椅子に座った後は、足を組んだまま2時間近く情熱的に自分の幸福論について説いた。

先月28日に出版されたエッセイ集は、金教授がこれまで「幸せ」をテーマに書いた文章を選んでまとめたものだ。氏は本で、「幸せを感じるためには、目標ではなく過程を楽しまなければならない」とし、「苦労したとしても周辺の人々を愛し、愛されたとすれば幸せな人生だ」と伝える。

「誰もが幸せを望んでいます。しかし、幸せは自分が何をどう思って感じるかにかかっています。結局、自分の人格ほど幸せを享受することになるのです。だから幸せになるためには、人格を磨かなければなりません」

金教授は、「人間は、年齢によって異なる幸せを感じる」とも話した。重要なのは、「相手の幸せを認める態度だ」とも助言した。

「若い時はお金と愛、楽しさが幸せと同義語です。50代や60代になると、成功が幸せの目安になります。70~90歳くらいになると、やりがいを追求しながら幸せを探します。90歳以降は、施すことを幸せだと思うようになります。100歳を過ぎると、人に幸せについて話すことから幸せを見つけます」

氏は最近になって、「長生きすれば幸せか」という質問をよく聞くという。金教授は、「どうしても95歳以降は、体が疲れやすくなるため、健康を維持するのに時間を多くかける」とし、「健康は体ではなく、精神力にかかっている」と強調した。

「長生きすることは、そんなにいいことではありません。朝起きるのはとても大変ですが、夜寝るとリラックスして楽しいです。もう長く寝る時になったようです。ただ今やっている作業は終わらせたいです。おそらく来年も、本がもっと出版されると思います」


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com