Go to contents

「皆に苦痛を与えた」 テラ開発者のクォン・ドヒョン氏暴落に謝罪

「皆に苦痛を与えた」 テラ開発者のクォン・ドヒョン氏暴落に謝罪

Posted May. 16, 2022 09:02,   

Updated May. 16, 2022 09:02

한국어

事実上紙切れになった「ルナ(LUNA)」と「テラ(UST)」を発行したブロックチェーン企業テラフォームラボのクォン・ドヒョン代表(31)が今回の暴落事態に対して遺憾の意を表した。ステーブルコイン(ドルなど法定通貨に連動するコイン)の設計が失敗したことを認めながらも、これを復活させるプランを公開した。

クォン氏は14日、ツイッターで「この数日間、USTのディペッグ(1ドル以下に下落)で衝撃を受けたテラコミュニティの会員や職員、友人、家族と電話をした。私の発明品が皆に苦痛を与えて悲痛な思いだ」と心境を明らかにした。

その上で「分散型経済では分散型通貨が当たり前だと思うが、現在USTはそのような役割を果たせないことが確実となった」として失敗を認めた。クォン氏は2018年にテラフォームラボを設立し、コイン1個当たりの価値が1ドルに連動するよう設計されたテラと姉妹コインのLUNAを発行した。クォン氏は、「私をはじめ、どの機関も利益を得ていない。私はルナとUSTを売らなかった」とも話した。

クォン氏はこの日、ブロックチェーンコミュニティの「アゴラ」に、「テラ生態系復活計画」も公開した。クォン氏は、「既存のテラブロックチェーンをアップグデートし新しいブロックチェーンを作らなければならない」と主張した。しかし、これに対して世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスのジャオ・チャンポン(趙長鵬、Changpeng Zhao)代表は、「(復活プランは)作動しないだろう」と悲観的な見方を示した。

一方、クォン氏家族の身辺保護要請に関連した警察の内部文書がオンラインとソーシャルメディア(SNS)に流出し、警察が真相調査に乗り出した。流出した文書には、申し出た日時と被害内容、居住地住所などが具体的に記されているという。今月12日、ルナを買収して被害を受けたとされるインターネット放送で進行役を務める人物がクォン氏の自宅の呼び鈴を押して逃げた経緯がある。クォン氏の妻がこれを警察に届け、警察は妻を身辺保護対象者に指定した。


パク・ミンウ記者 パク・ジョンミン記者 minwoo@donga.com · blick@donga.com