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半導体輸出の追い風に経常収支が11ヵ月連続の黒字

半導体輸出の追い風に経常収支が11ヵ月連続の黒字

Posted May. 10, 2024 08:38,   

Updated May. 10, 2024 08:38

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半導体の輸出好調などの影響で、経常収支が11ヵ月連続で黒字行進を続けている。

9日、韓国銀行が発表した「国際収支(暫定)」によると、3月の経常収支は69億3000万ドル(約9兆4664億ウォン)の黒字と集計された。昨年5月に黒字に転換して以来、11ヵ月連続の黒字となる。黒字の規模も、2月(68億6000万ドル)より大きくなっている。

輸出(582億7000万ドル)が昨年同期より3%伸び、経常収支の黒字につながった。品目別では、半導体(34.5%)や情報通信機器(7.9%)の輸出が増え、地域別では東南アジア(12.7%)や米国(11.6%)などで輸出が好調を見せた。輸入(501億8000万ドル)は、エネルギー価格の下落などで13.1%減少した。輸出増加と輸入減少の効果が重なり、3月の商品収支は80億9000万ドルの黒字で、月別基準では2021年9月(95億4300万ドル)以来最大だった。

半導体を中心に輸出が回復し、今年第1四半期(1~3月)の経常収支の黒字規模も168億4000万ドルに達した。今年上半期(1~6月)の黒字の見通し(198億ドル)の85%を上回った。予想より早い輸出回復に、年間経常収支の黒字目標が上方修正される可能性もあるという予測も提起されている。ただ、最近、中東事態など地政学的危機が高まり、国際原油価格や対ドル・ウォン相場の変動性が大きくなったのは、不安要素に挙げられる。韓国銀行のシン・スンチョル経済統計局長は、「今年第1四半期の黒字規模が予測値を越え、年間予測値を上方修正する可能性も発生した」としながらも、「4月から原油導入価格が上昇し、為替相場の変動性も大きいため、引き続き見守る必要がある」と話した。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com