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弱気相場抜け出せないKバリューアップ、世界的な株高の中で韓国だけが潮流に乗れず

弱気相場抜け出せないKバリューアップ、世界的な株高の中で韓国だけが潮流に乗れず

Posted May. 20, 2024 08:54,   

Updated May. 20, 2024 08:54

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米国や欧州、日本など世界主要国の株式市場が、史上最高値を更新して活況を迎えている中、韓国の株式市場は2700台での乱高下が続いている。年明け以降、株式市場の上昇率は、韓国は主要10ヵ国の指数の中で最下位に転落した。人工知能(AI)関連株のように市場をリードする主導株が不足しているうえ、政府のバリューアッププログラムが大きな効果をあげず、弱気相場が続いている。このため、金利引き下げへの期待と堅調な企業業績の二重好材料にともなうグローバル上昇ラリーで、韓国だけが潮流に乗れずにいるという懸念が出ている。

18日(現地時間)、ブルームバーグ通信によると、世界上位20の株式市場のうち14市場が最近、史上最高値を記録した。米ダウ指数は17日、初めて終値が4万台を超え、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500とナスダック指数は15日、史上最高値を更新した。カナダのS&P・TSX総合指数も17日、史上最高値で取引を終えた。

北米だけでなく、欧州やアジアの株式市場も好況を享受している。汎欧州株価指数のユーロ・ストックス600と英国のFTSE100、ドイツのDAX指数などは15日、軒並み史上最高値を記録した。3月に史上最高値を記録した日本株式市場の代表株価指数の日経225は、昨年28%上昇したのに続き、今年に入ってから16%以上高騰している。ブルームバーグは、「インド株式市場は、政府の投資公約と経済拡張に力づけられ、中国を追い越す強い上昇傾向を見せており、オーストラリア指数は3月に記録した最高値に向かって再び上がっている」と伝えた。

世界的に記録的な強気相場が繰り広げられている一方、韓国株式市場は相対的に低迷している。韓国総合株価指数(コスピ)は、主要7ヵ国(G7)と中国、インドなど10ヵ国の指数のうち、今年に入って最も低い上昇率を記録した。日本の日経225が16.25%で最も多く上昇し、イタリアのFTSE MIB(15.97%)と米国のダウ指数(11.82%)、ドイツのDAX(11.54%)の順だった。一方、コスピは2.05%の上昇に止まった。

梨花(イファ)女子大学経済学科のソク・ビョンフン教授は、「株式市場の浮揚のための企業バリューアップ政策は、実効性がないという指摘が継続して出ており、株式市場が傾向的に上がる誘引がない状況だ」と説明した。


シン・アヒョン記者 abro@donga.com