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過去最多の新規感染者と重症患者、中止か強行かの岐路に立った「ウィズコロナ」

過去最多の新規感染者と重症患者、中止か強行かの岐路に立った「ウィズコロナ」

Posted November. 25, 2021 08:43,   

Updated November. 25, 2021 08:43

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「新型コロナ」の新規感染者は、24日0時基準で4115人と、コロナ発生後最多記録だった。重症患者も過去最大規模の586人と集計され、死者も34人出た。重患者用病床稼動率は、23日午後5時現在で71%(首都圏は83.7%、非首都圏は50.9%)で、病床がなく待機中に死亡した患者がこの1週間で3人も発生した。金富謙(キム・ブギョム)首相は、「首都圏だけを見ると、いつでも非常計画の発動を検討しなければならない切迫した状況だ」と語った。

政府は今日、日常回復支援委員会の全体会議を開き、防疫強化対策について議論する。非常計画を稼働して、段階的な日常回復(ウィズコロナ)を暫定的に中止するよりは、防疫パス制の拡大に重きを置いている。ワクチン接種をしていない人の飲食店とカフェへの出入り人数を4人から2人に減らし、大型公演場やカラオケなどを利用する青少年には防疫パスを適用し、防疫パスに有効期間を置いて追加接種(ブースターショット)への参加率を高める案が取り上げられている。集中治療用病床の稼働率が、非常計画発動基準(75%)を超えた首都圏だけでも、防疫パスの拡大を含めた防疫強化策を急いで施行しなければならない。

しかし、重症患者の規模が予想より急ピッチで膨らんでいるため、非常計画を立てずに今の危機を乗り切ることができるか疑問だ。政府は、ウィズコロナを実施した場合、重症患者の発生率が総感染者の1%台になるものと予想し、1日の患者が7000人までは医療システムが持ちこたえることができると見込んだ。しかし、重症患者の発生率は2%を超えている。病床不足が深刻なソウルでは、コロナ患者を救急室で治療したため、一般救急患者を受けられない事例が続出している。ウィズコロナを中止すれば、自営業者らの被害が懸念されるが、医療体系が崩壊するのを放置するわけにはいかない。可用医療資源と主要指標を再点検し、いつでも非常計画が稼動できるように備えなければならない。

デルタ変異の拡散でワクチンの免疫効果が落ちると、コロナ予防接種は追加接種を含む概念に変わっている。イスラエルは接種完了率は66%と低いが、ブースターショットの接種率は43%であり、感染規模を3桁に統制している。現在の人口比5%にも満たない国内ブースターショットの接種率を、最大限引き上げなければならない。