
三星(サムスン)電子は5日、今年で発売10年を迎えた「無風エアコン」の世界累計販売台数が2000万台を突破したと発表した。冷風が直接体に当たるのを嫌う消費者向けに開発された無風エアコンは、風を直接当てなくても優れた冷房性能を発揮し、欧州やアジア、中南米などで市場を広げている。
特に初夏の猛暑でエアコン需要が急増した欧州では、高級ホテルを中心に導入が拡大している。
4月には、イタリア・トリエステにある「ホテル・マリオット・トリエステ」が代表例となった。このホテルは歴史的建造物「Palazzo Fulle」を改装した建物で、設置工事では文化財としての要素を保存しなければならない条件があった。三星電子は薄型の「無風4Way天井埋め込み型エアコン」を採用するとともに、室外機1台で室内機最大64台を接続できるシステムを導入し、設置面積と文化財への影響を最小限に抑えた。
今月からはベトナムでも、アジア最大級の不動産グループ、キャピタランドと協力し、ホーチミン市の新都市「シカモア」住宅団地約3000世帯に、無風エアコンの壁掛け型と4Way天井埋め込み型を供給する。来月には、パラグアイで新たな名所として注目される複合施設「パセオ55」に室内機1000台以上を納入し、来年にはインド・プネーの高級住宅団地や大規模病院にも、天井埋め込み型エアコン3000台と室外機600台を供給する予定だ。
三星電子DA事業部のイム・ソンテク副社長は、「この10年間で蓄積した無風技術を基盤に販売を拡大している」とし、「人工知能(AI)技術やSmartThings Proなど差別化した企業間取引(B2B)ソリューションを前面に打ち出し、世界の空調市場で影響力を高めていく」と述べた。
イ・ミンア記者 omg@donga.com






