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「オメガ熱ドーム」に閉じ込められた欧州 仏で44度、過去最高気温

「オメガ熱ドーム」に閉じ込められた欧州 仏で44度、過去最高気温

Posted June. 26, 2026 08:59,   

Updated June. 26, 2026 08:59


「人々は暑さに驚き、ややパニック状態に陥っているようだ」

フランス・パリで生まれ育ったエマニュエル・メンデさん(70)は24日午後10時頃、セーヌ川沿いで涼を取っていた際、記者にこう語った。同日は最高気温が40.9度を記録し、1947年にフランスで気象観測が始まって以来、最も暑い日として記録された。日が沈みかけた時間だったが、気温はなお30度を上回っていた。セーヌ川沿いでビールを飲みながら暑さをしのいでいたメンデさんは、「私はもう先が長くないが、子どもたちはこんな夏を長期間経験し続けなければならないと思うと恐ろしい」と語った。

記録的な6月の猛暑が続き、フランスだけでなく英国、イタリア、ベルギーなど欧州全域が苦しんでいる。ロイター通信とAFP通信によると、今回の欧州の猛暑は、西欧にとどまっている高気圧が周辺の低気圧に囲まれ、熱気が閉じ込められたことによるものだ。気象観測装置で見ると、ギリシャ文字の「オメガ(Ω)」の形のように中央部に高気圧、その両側に低気圧が位置している。このため「オメガ熱ドーム」現象とも呼ばれている。

実際、24日のフランスでは昼夜の平均気温が30度となり、前日に記録した過去最高(29.8度)を再び更新した。特にパリの最高気温は40.9度を記録し、南西部ピソスでは最高気温44.3度を記録した。フランス本土の96県(デパルトマン)のうち半数を超える54県で40度以上を記録した。猛暑関連の死者も、水難事故による溺死者を含め少なくとも48人に増えた。

猛暑は変電所や原発の運用にも支障を及ぼしている。ロイター通信によると、猛暑の影響で23日、フランス北西部の変電所が過熱により停止し、6万8千世帯が停電した。フランス電力公社(EDF)は、猛暑によって原発内の原子炉冷却水の供給が制限され、同日の原子力発電量を7%(4.1ギガワット)削減したと明らかにした。

西欧の中で比較的冷涼な気候で知られる英国でも猛暑が猛威を振るっている。24日にはイングランドとウェールズの広い地域に猛暑の赤色警報が発令された。特に同日、ハンプシャーでは最高気温が36.1度まで上昇し、6月としての過去最高を記録した。英国では先月の早い時期の猛暑でも気温が35.1度まで上がり、5月の過去最高記録を更新している。イタリアでもローマやミラノなど16都市に猛暑の赤色警報が発令された。

世界保健機関(WHO)は、猛暑の強度が以前より高まり、生命への脅威も増しているとして、各国に緊急対応を求めた。WHOのテドロス事務局長は同日、X(旧ツイッター)で「欧州の気温は世界平均の約2倍の速度で上昇している」とし、「各国の指導者は気候変動に強い保健システムへの投資に乗り出さなければならない」と述べた。


柳根亨 noel@donga.com