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米30年債利回り19年ぶりの高水準 「年末利上げ観測」も

米30年債利回り19年ぶりの高水準 「年末利上げ観測」も

Posted May. 21, 2026 08:47,   

Updated May. 21, 2026 08:47


米30年物国債の利回りが取引時間中に年5.20%まで上昇し、約19年ぶりの高水準を記録した。中東情勢の不安定化が長期化し、物価上昇への懸念が高まる中、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を引き上げるか、金利高の基調を従来より長く維持するとの観測が強まっているためだ。

米国では、インフレ懸念への対応として国債を大量売却(債券利回り上昇)し、FRB政策に警告を送る、いわゆる「ボンド・ビジランテ(債券自警団、Bond Vigilantes)」が国債利回りを押し上げているとの見方も出ている。

FRBが年内に政策金利を引き上げる可能性が意識される中、韓国銀行も追加利上げに踏み切るとの見方が浮上している。米国債利回りの急騰に伴うドル高(ウォン安)の影響で、20日の対ドルウォン相場は取引時間中に1ドル=1513ウォンまでウォン安が進行し、韓国総合株価指数(KOSPI)は一時7050台まで下落した。

●「12月の米利上げ確率、50%超」

19日(現地時間)、国際金融センターなどによると、米30年物国債利回りは取引時間中に前営業日比0.07%ポイント上昇し、一時年5.20%まで上昇した後、年5.18%で取引を終えた。米30年物国債利回りが年5.20%に達したのは、2007年7月以来、18年10カ月ぶりとなる。

10年物米国債利回りも取引時間中に年4.69%を記録した。2025年1月以来、1年4カ月ぶりの高水準だった。

米ウォール街では、国債利回り上昇の背景としてボンド・ビジランテを挙げる声が出ている。ボンド・ビジランテとは、米政府やFRBが物価対応に消極的だと判断し、国債を大量売却することで意図的に国債価格を下落させ、市場金利を引き上げる投資家を指す。

インフレ圧力に加え、国債利回りまで急騰したことで、FRBが政策金利の据え置きを超えて利上げに踏み切るとの見方も強まっている。20日のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチによると、FRBが今年12月9日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を現行の年3.50〜3.75%から0.25%ポイント引き上げるとの予測は40.9%となった。中東情勢不安の長期化でインフレ懸念が強まる中、1週間前(29.3%)より11.6%ポイント上昇した。FRBが0.5ポイント利上げするとの予測(14.3%)は、同期間に10.1ポイント上昇した。政策金利の引き上げを予想する見方は、全体で55.2%に達した。

●韓国国債利回り上昇とドル高進み

インフレ圧力に伴う米国債金利の上昇と政策金利引き上げの可能性の拡大により、韓国金融市場の変動性も高まっている。政策金利引き上げ観測を受け、20日のソウル債券市場で3年物国債金利は取引時間中、前営業日比0.028%ポイント上昇した年3.779%を記録した。ドル高を背景に、ソウル外国為替市場で同日の対ドルウォン相場も4営業日連続で1ドル=1500ウォン台を維持した。

外国人投資家の10営業日連続売り越しを受け、KOSPIは前営業日比62.71ポイント(0.86%)安の7208.95で取引を終えた。外国人はKOSPI市場で今月7日から20日までに約44兆4000億ウォンを売り越した。企画財政部の許樟(ホ・ジャン)第2次官は外国為替市場懇談会で、「為替変動性は韓国経済のファンダメンタルズに比べ過度だ」とし、「投機的取引の増加につながらないよう必要時には措置を講じる」と述べた。

iM証券のパク・サンヒョン研究員は「米国債利回りの上昇は企業の資金調達コストを増加させ、景気全般に影響を及ぼしかねない」とし、「当面は国内の為替・債券・株式市場にマイナス要因として作用するだろう」と見通した。


チ・ミング記者 世宗市=チュ・エジン記者 warum@donga.com