
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏が、いわゆる「ジュリー疑惑」裁判に証人として出廷し、「ジュリー疑惑は話にならない」と主張した。また、自身の英語名については「私を知る人は皆、『ジェニー』と呼んでいた」と述べた。
20日、ソウル中央地裁刑事合議34部(韓聖振部長判事)の審理で開かれた安海旭(アン・ヘウク)元大韓初等学校テコンドー協会会長らの公職選挙法違反裁判で、金氏は「ジュリーの『ジュ』の字すら呼称として使ったことはない」として、こう主張した。安被告らは、2022年の第20代大統領選当時、尹氏を落選させる目的で、ユーチューブチャンネル「開かれた共感TV」に出演し、虚偽疑惑を提起したとして起訴された。これらの発言をインタビュー形式で報じた「開かれた共感TV」のチョン・チョンス前代表もともに起訴された。
同日、金氏はグレーのスーツに黒縁眼鏡、白いマスク姿で、警護担当者の付き添いをうけながら法廷に入った。「加害者と同じ空間にいると心理的不安を感じる」とする金氏側の要請により、証言台と安被告らの間には遮蔽幕が設置された。ただ、裁判を非公開に切り替えてほしいとする検察側の要請は受け入れられなかった。
金氏はこれまで、「ドイツモーターズ株価操作」裁判などではおおむね証言を拒否してきたが、この日は約2時間にわたり積極的に主張を展開した。金氏は、「安被告が『1997年、趙南煜(チョ・ナムウク)三扶(サムブ)土建会長(当時)の接待の場で、「ジュリー」という源氏名を使う証人を紹介された』と話しているが事実か」との検察側質問に、「虚偽だ」と答えた。金氏が95年に遊興酒店で接客係として働いていたのを安被告側が目撃したとの主張についても、「(当時は)学生だった。(接客係として働いた事実は)全くない。虚偽だ」と否定した。「当時は朝晩、大学院に通っていて時間的余裕もなかった」とも述べた。
金氏は証人尋問の過程で声を震わせたり、空笑いを漏らしたりもした。金氏は「ジュリーという話を聞いて衝撃を受け、6年間、精神科の薬を飲んでいる。被告らに真の反省がなければ処罰を望む」と述べた。また、「尹氏とどのように男女の関係へ発展したのか」という被告側の尋問には、「答えなければならないのか」としつつも、「『尹錫悦を結婚させよう』プロジェクトが実行され、鄭相明(チョン・サンミョン)元検察総長が『人格をかけて尹氏を新任する』と言ったので交際を始めた」と答えた。
ヨ・グンホ記者 yeoroot@donga.com






