
米国とイランの終戦交渉で、核兵器製造が可能な高濃縮ウランの処理が重要な争点に浮上する中、その所在自体が把握できていないことが明らかになった。
ブルームバーグ通信は9日(現地時間)、米・イラン戦争前にイランの核物質を査察していた国際原子力機関(IAEA)関係者の話として、核物質の位置を特定できない状況にあると報じた。トランプ米大統領が8日、米国がイランの核物質の所在を継続的に監視しており、米国とイランが共同でこれを除去すると述べたが、これに疑問を投げかける形となった。IAEA関係者は「米国とイランがウランを共同で回収する計画について査察団は通知を受けていない」とし、「戦争後の状況が最悪に向かっており、核物質に対する監視アクセスが回復する見通しも立っていない」と述べた。
年4回程度実施されていたIAEAによるイラン核査察は、昨年6月の米国とイスラエルによるイラン空爆以降、中断されている。最後に確認された60%濃縮ウランの量は441.0キロだった。
米国はイランの核物質の大半がイスファハンに集中しているとみているが、関係者らはそのうち半分程度のみが同地域に隠されている可能性があると指摘する。残りはナタンズやフォルドゥに加え、外部に知られていない別の場所に分散されている可能性があるという。
ブルームバーグはまた、イランがさまざまな濃度の濃縮ウランを8千キロ以上保有していると指摘した。これらのウランの濃縮度がさらに引き上げられれば、高濃縮ウランの量が急増する可能性があるとの懸念も出ている。実際、イランの60%の濃縮ウラン保有量は2021年4月の0.9キロから26年には441.0キロへと急増した。
キム・ボラ記者 purple@donga.com






