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誰が崔泰源会長の腕にサインを残したのか

Posted March. 24, 2026 08:56,   

Updated March. 24, 2026 08:56


崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長は年初、左手にギプスを巻き、白い包帯を巻いた姿で過ごしていた。息子のインクン氏とテニスをしている際、ボールを受けようとして体を投げ出し、手のつき方を誤って負傷したとされる。

ところが2月に米国出張から戻った後、崔会長の左手首の白い包帯には黒いマーカーで書かれた文字が現れた。先月5日(現地時間)、米カリフォルニア州サンタバーバラの韓国式居酒屋で、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOと「チメク会合」を行った際に撮影された写真にも、こうしたサインがはっきりと写っている。韓国財界2位のSKグループを率いる会長の手首に、誰がサインを書いたのか。

複数のSK関係者によると、これらのサインは、崔氏が約2週間にわたる米国出張の際に面会した巨大IT企業の最高経営責任者(CEO)らのものだという。出張期間中、崔氏はジェンスン・フアン氏のほか、ホック・タン・ブロードコムCEO、サティア・ナデラ・マイクロソフトCEO、マーク・ザッカーバーグ・メタCEO、スンダー・ピチャイ・グーグルCEOらと相次いで会談した。関係者によると、彼らの一部が崔氏の快癒を願い、ギプスにサインを残したとされる

中でも目を引くのはフアン氏のサインだ。崔氏とフアン氏は公に親密な関係で知られる。崔氏は16~19日、米サンノゼで開かれたエヌビディアの年次開発者会議「GTC2026」に出席した。同会議でSKハイニックスのブースを訪れたフアン氏がサインを書こうとすると、崔氏は別の場所を指し「ここに書くべきでは」と応じた。これに対しフアン氏が「(崔氏は)いつもあれこれ指示してくる」と冗談交じりに応じる場面も見られた。

こうして崔氏が前面に立ち、巨大IT企業CEOと関係を築くのは、先端半導体である高帯域幅メモリ(HBM)の主導権争いで優位を確実にする狙いとみられる。巨大IT企業各社との全方位的なAI連携を強化するため、直接動いていることを示すものだ。SKハイニックスがグラフィックス処理装置(GPU)やテンソル処理装置(TPU)を含む世界の巨大IT企業と核心的パートナーとしての地位を強化するため、総力を挙げているとの見方も出ている。

先端半導体市場では、顧客が求める性能や特性に応じた「カスタム半導体」の時代が到来している。HBM競争は技術面を超え、顧客企業との関係構築の競争へと広がっている。核心顧客である巨大IT企業との緊密な協力が焦点となる中、崔氏の「ギプスのサイン」がどの程度の効果をもたらすか注目される。


イ・ミンア記者 omg@donga.com