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「親イラン」フーシ派も参戦示唆 紅海への戦線拡大懸念

「親イラン」フーシ派も参戦示唆 紅海への戦線拡大懸念

Posted March. 23, 2026 09:43,   

Updated March. 23, 2026 09:43


親イラン武装組織でいわゆる「抵抗の枢軸」を構成するイエメンのフーシ派が、米国・イスラエルとイランへの戦争の可能性を示した。先月28日の勃発後、ペルシャ湾(アラビア湾)を中心に展開されてきた戦線が紅海にも拡大するとの懸念が高まっている。フーシ派が世界海上物流の要衝である紅海のバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖すれば、ホルムズ海峡の主要な迂回路まで遮断され、国際原油価格の上昇を一層加速させかねない。

●フーシ派「米・イスラエルへの攻撃に介入なら攻撃対象」

AP通信などによると、フーシ派は21日の声明で「シオニスト集団(イスラエル)を狙った我々のミサイルやドローン攻撃に介入するすべての国は、彼ら(米国およびイスラエル)の一部とみなす」とし、「それらは我々の正当な攻撃対象となる」と警告した。さらに「我々は『抵抗の枢軸』の不可欠な構成員だ」とし、「最近の緊張の高まりに対応するため、即時かつ実質的な措置を取る」と強調した。この声明は、トランプ米大統領がイランに対し「48時間の最後通告」を発した直後に出された。

イエメンのフーシ派は北部のザイド派(シーア派の一分派)を基盤とする武装組織で、2014年にイエメン政府を打倒し、事実上の支配勢力となった。イランの大規模な支援を背景に、中東で反米・反イスラエル陣営の前線に立ってきた。

中東内外では、フーシ派が取り得る最も強力な措置として紅海一帯の封鎖が挙げられている。実際、フーシ派は同日、ロシア国営メディア「ノーボスチ」のインタビューで、「侵略国の船舶が紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡を通過することを阻止する」と表明した。

これまでフーシ派はイラン戦争への関与可能性をたびたび示唆してきたが、攻撃対象を具体的に明示したのは今回が初めてだ。5日にも「我々は引き金に指をかけている。イエメンの参戦は時間の問題だ」としていた。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、国境を接しフーシ派と衝突を続けてきたサウジアラビアが敏感に反応している。サウジはフーシ派の本格介入を阻止に向け外交努力を続けているという。

一方で、フーシ派がイランの直接指示で動いているわけではないとの見方もある。バーバラ・リーフ前国務次官補(近東担当)は「彼らは単に指示で動く存在ではない」とし、「ガザ戦争中のイスラエルや海上輸送を標的とした攻撃を見ても、イランの指示に従った事例は多くない」と指摘した。

●「フーシ派、重要な交渉カードに」

今後、イランが攻撃範囲を拡大する過程で、フーシ派が重要な交渉カードとなる可能性も指摘されている。フーシ派は23年10月に始まったガザ戦争の際、パレスチナの武装組織ハマスを支援するため、紅海を航行する船舶をミサイルやドローンで攻撃した。この影響で船舶は南アフリカの喜望峰を回る長距離航路を余儀なくされた。国連貿易開発会議(UNCTAD)によると、紅海と地中海を結ぶスエズ運河の通航量は24年半ばまでに70%以上減少した。フーシ派の商船攻撃は昨年11月、ガザ戦争の停戦発表を受けて停止した。

最近、イランのホルムズ海峡封鎖により湾岸諸国が紅海経由での原油輸出を模索する中、フーシ派の参戦は原油価格の不安定化を一層招く可能性がある。サウジはすでにホルムズ海峡を回避するため、東西を横断する内陸パイプラインで紅海のヤンブー港へ原油を輸送する計画を示しているが、この経路もフーシ派が実質的に掌握するバブ・エル・マンデブ海峡というボトルネックを通過せざるを得ない。

米シンクタンク「ニューアメリカ」のアダム・バロン研究員は「イランが主要な海上輸送路を遮断して圧力をかけることを狙うなら、フーシ派は最も容易な手段だ」とし、「フーシ派が介入すれば状況ははるかに深刻になる」と指摘した。また「スエズ運河を管理するエジプトやサウジも関与せざるを得なくなる」との見方を示した。


キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com