
「韓国の歴史的空間である光化門(クァンファムン)から、ソウルという都市の躍動を世界に届けたい」(ギャレット・イングリッシュ公演総括プロデューサー)
20日、アルバム「ARIRANG(アリラン)」でグループとしての活動を再開したBTS(防弾少年団)の光化門公演「BTSカムバックライブ:アリラン」が、世界的な関心の中で最終準備に入った。21日に行われる今回の公演は、ネットフリックスが韓国から世界へ配信する初のライブイベントで、世界190余りの国に生中継される。光化門周辺には20日朝からファン「ARMY」を中心に人々が集まり、熱気が高まっている。
●「光化門での公演は特別な幸運」
BTSは20日、5枚目のフルアルバム「ARIRANG」を発表し、本格的な活動を開始した。メンバーは同日午後1時のアルバム発売後、非公開リハーサルを行い、21日の公演準備に入った。約3年9カ月ぶりのグループでの復帰舞台であり、世界同時生中継の大型公演であることから、BTSの移動経路などは厳重に管理されている。
公演制作チームは前例のない規模の公演を目指して準備を進めている。広場北側の六曹(ユクチョ)通りに設置されたステージは、屋根の高さが約14.7メートル(5階建て相当)、幅は17メートルに及ぶ。23台のカメラが会場を多角的に捉え、約1.6キロ離れた建物の屋上にも特殊カメラが設置される。
今回の公演は、ネットフリックスが韓国から世界へ配信する初のライブイベントという点でも注目される。単独アーティストの音楽公演を生中継するのも初めてだ。公演総括プロデューサーのギャレット・イングリッシュ氏は事前説明で「BTSのビジョンを具現化するとともに、光化門という歴史的空間への敬意とのバランスを重視した」と語った。
演出は米グラミー賞やスーパーボウルのハーフタイムショー、ロンドン五輪開会式などを手掛けたハミッシュ・ハミルトン氏が担当。10カ国出身のスタッフが8言語で連携して制作する。ネットフリックスのブランドン・リーグ副社長(ノンフィクション・シリーズ&スポーツ部門)は「ソウルと光化門という歴史的空間で公演できるのは特別な幸運だ」とし、「多くの人がKカルチャーとBTSを体験してほしい」と話した。
一方で、公演前日のリハーサル中にリーダーのRM(本名キム・ナムジュン)が足首を負傷し、病院に搬送される場面もあった。所属事務所は「RMは光化門という象徴的空間での公演への意欲が非常に強い」とし、「負傷悪化を防ぐため、ステージでの動きを最小限にする」と説明した。
●「光化門公演は五輪以上のイベント」
海外メディアも今回の公演に大きな関心を寄せている。英BBCは「14世紀の王宮の門を背景に、ニューアルバム『ARIRANG』の楽曲が披露される」とし、「ソウル中心部の光化門が巨大な野外会場へと変わる」と伝えた。さらに「BTSの復帰は単なるK—POPグループのカムバックを超え、韓国のソフトパワーを象徴する文化的力の帰還だ」と評した。
米音楽誌ビルボードのコラムニスト、ジェフ・ベンジャミン氏はAFP通信に「今回のアルバムは祖国へのラブレターのようだ」とし、「ビートルズやマイケル・ジャクソンのように、BTSはK—POPの歴史において彼ら以前と以後の時代を分けるアーティストとして記憶されるだろう」と語った
BTSが光化門を復帰舞台に選んだのは、HYBEのパン・シヒョク議長のアイデアだったという。HYBEミュージックグループAPACのユ・ドンジュ代表は「BTSのカムバックを指揮したパン議長が、『韓国から始まりグローバルスターになったBTSがカムバックするなら、その出発点は韓国であるべきだ。韓国で最も象徴的な空間でなければならない』という考えを示した」と明かした。
誠信(ソンシン)女子大学文化産業芸術大学院のキム・ジョンソプ教授は「光化門は都市文化の核心を示すソウルの中心だ。この場所で公演し、生中継することは、グローバルスポーツイベントである五輪やワールドカップの誘致以上の価値を持つ」と指摘した。大衆文化評論家のハ・ジェグン氏も「大規模な人出でフェスティバルの雰囲気が高まり、光化門が国際的イベントの舞台として世界の人々の心に刻まれるだろう」と話した。
サ・ジウォン記者 キム・テオン記者 4g1@donga.com






