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次世代低消費電力DRAM、SKハイニックス世界初 HBMに続き競争激化

次世代低消費電力DRAM、SKハイニックス世界初 HBMに続き競争激化

Posted March. 11, 2026 08:43,   

Updated March. 11, 2026 08:43


人工知能(AI)の高度化に伴い、低消費電力・高効率のメモリ半導体に対する需要が拡大している。高価で高性能な高帯域幅メモリ(HBM)一辺倒だった構図から、AI向け「コストパフォーマンス型」メモリ市場が本格的に開き始めた。これに合わせ、三星(サムスン)電子、SKハイニックス、マイクロンのメモリ大手3社による新製品競争も激化している。

SKハイニックスは10日、第6世代(1c)工程で製造した16Gb(ギガビット)低消費電力(LP)DDR6DRAMを世界で初めて開発したと発表した。LPDDRとは、スマートフォンやタブレットなどモバイル機器に搭載されるDRAMだ。1cは現在メモリ業界で商用化されたDRAM工程の中で最も先進的な工程とされる。SKハイニックスのLPDDR6は、前世代のLPDDR5Xに比べデータ処理速度が33%向上した。電力消費は20%以上削減する構造で設計された。

SKハイニックスは上半期(1~6月)中に量産準備を終え、下半期(7~12月)から製品供給を開始する予定だ。同社は「スマートフォンやタブレットなど機器内でAIを処理する『オンデバイスAI』に主に活用される」とし、「AIに最適化された汎用メモリのラインアップを構築していく」と説明した。

オンデバイスAIに加え、AIサーバー分野でもLPDDRの活用が期待されている。LPDDRは、HBMの補完材として注目される「SOCAMM」の中核部品でもある。SOCAMMはLPDDR4枚を組み合わせたDRAMモジュールで、従来のサーバー用DRAMより消費電力を抑えながら性能を高められることから、需要が拡大している。現在商用化されている最新製品は「SOCAMM2」で、LPDDR5Xを基盤としている。三星電子が先行して量産を開始しており、SKハイニックスは顧客向け供給に向けた最適化作業を進めている。マイクロンは、三星電子やSKハイニックスのSOCAMM2より容量を約33%増やした製品を開発し、最近顧客にサンプルを送付した段階だ。

SOCAMM技術が注目される理由は、AIが学習中心から推論段階へ移行する中で必要とされるメモリ機能が変化しているためだ。AIが学習中心の段階では大量データを高速処理するHBMが不可欠だった。一方、推論AIでは学習で完成したモデルから迅速に答えを導くことが核心となる。この場合、HBMほどの性能は必要ない。むしろ過度な電力消費や高い発熱により非効率を生む可能性がある。その代わり、一般DRAMより高性能でありながらHBMより電力効率や発熱制御に優れるSOCAMMが最適な役割を果たすことができる。半導体業界の関係者は「今後SOCAMM競争が激化するにつれ、LPDDR需要も拡大するだろう」と見通した。

半導体業界は急速に変化するAI市場に対応するため、HBMやSOCAMMをはじめ各種メモリ製品群の高度化に巨額の研究開発(R&D)費を投じている。最近公表された連結監査報告書によると、三星電子の昨年のR&D費は過去最大の37兆7404億ウォンで、前年より7.8%増加した。SKハイニックスも昨年、過去最大となる6兆7325億ウォンをR&Dに投入した。


パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com