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イラン、米空母にドローン接近 ホルムズ海峡ではタンカー威嚇 協議控え緊張高まる

イラン、米空母にドローン接近 ホルムズ海峡ではタンカー威嚇 協議控え緊張高まる

Posted February. 05, 2026 09:36,   

Updated February. 05, 2026 09:36


米ホワイトハウスのウィトコフ中東特使と、イランのアラグチ外相が6日にオマーンで高官協議を行う予定の中、両国の軍事的対峙と駆け引きが続いている。米軍は3日、イラン南部から約800キロ離れたアラビア海上で、空母「エイブラハム・リンカーン」に攻撃的に接近したイランの無人機(ドローン)を撃墜したと発表した。これとは別に、近隣のホルムズ海峡では、イラン革命防衛隊(IRGC)が米国籍の石油タンカーを威嚇した。

米国は、こうした動きを協議前に交渉力を最大化するための戦術の一環と見ている。イランは協議の開催地についても、当初予定されていたトルコ・イスタンブールではなく、オマーンの首都マスカットへの変更を要求し、これを貫徹させた。中東の覇権を巡り競合してきたトルコとは異なり、オマーンは域内での影響力が大きくなく、イランと友好関係が深い点を考慮した措置と受け止められている。協議を前に緊張が高まる中、小さな衝突が大規模な軍事衝突に発展することも懸念されている。

●イラン、米国に軍事力誇示…協議地も変更

米中央軍は3日、空母リンカーンに攻撃的に接近したイランの無人機「シャヘド139」をF35戦闘機で撃墜したと明らかにした。米軍に被害はなかったという。さらに、イラン革命防衛隊所属の船舶2隻と「モハジェル」無人機1機が高速で民間タンカー「ステナ・インペラティブ」に接近し、拿捕の威嚇行動を取ったとも主張した。

ただし米国は、こうした事態があっても協議は予定通り進めると強調している。トランプ米大統領は3日、「我々は(今この瞬間も)イランと交渉している。複数回の会合を持った」と明らかにした。レビット米大統領報道官も同日、「ウィトコフ特使と連絡を取った。現時点では、イランとの対話は計画通り進んでいる」と述べた。

一方でレビット氏は、「トランプ大統領は米軍最高司令官として、イランに対する複数の選択肢をテーブルに置いている」とし、軍事的選択肢を排除していないと説明した。実際、米紙ワシントン・ポストは、衛星画像の分析として、米軍がF35戦闘機を含む約70機の軍用機と、空母を含む12隻の艦船を中東海域に集結させたと報じた。6日の協議が望む形で終わらない場合に備え、イランに対する軍事圧力を強める狙いとみられる。今後数日以内に、航空機や艦船の追加配備が行われる可能性が高いとも同紙は伝えた。

これに対抗し、イランは6日の協議を巡り、場所や方式を突然変更した。政治メディア「アクシオス」によると、イランは協議地をマスカットに変更しただけでなく、米国との二国間会談を要求し、これを通した。カタール、エジプト、サウジアラビア、オマーン、トルコなど中東主要国が同席する当初案は拒否された。

●イスラエル首相「イランは信用できない」と不満

イランに敵対的なイスラエルのネタニヤフ首相は、米国とイランの協議に繰り返し不満を示している。ネタニヤフ氏は3日、イスラエルを訪問したウィトコフ氏と会い、「イランは約束が信用できないことを幾度も示してきた」とし、信頼すべきではないと米国側に訴えた。

イスラエルは米国側に対し、△イランが保有する高濃縮核物質の第三国移転△ウラン濃縮の完全停止△弾道ミサイル生産の停止△ハマスやヒズボラなど域内武装組織への支援停止――の4つの条件を提示したとされる。いずれもイランが強く反発しており、合意は容易ではない見通しだ。

イスラエルの高官は現地メディアN12に、「これらを含まない合意は悪い合意だ。イスラエルは交渉過程に影響力を行使する」と主張した。

一方、英紙ガーディアンは3日、昨年12月28日に始まったイランの反政府デモで死亡した市民らの葬儀で、参列者が大音量の音楽に合わせ拍手し、踊る様子を報じた。シーア派聖職者が執り行う厳粛な葬儀慣行を拒む形で、抑圧的な神権体制に反対の意思を示していると分析した。


柳根亨 noel@donga.com