
トランプ米政権が、韓国に対し25%の相互関税や自動車関税を課すための実務作業を進めていることが分かった。トランプ大統領は関税引き上げ圧力を強めた翌日の27日(現地時間)、取材陣に「我々は韓国とともに解決策を用意する」と述べ、交渉の余地を示唆した。しかし水面下では、実際に関税を課すための手続きに着手し、韓国への圧力を強めている。
28日、対米消息筋によると、米国は韓国に対する関税引き上げを連邦官報に掲載するための実務準備に入ったとされる。韓国政府も非公式ルートを通じて、こうした米国の動向を把握しているという。トランプ氏は、グリーンランド合同軍事訓練に兵力を派遣した欧州8カ国に対する追加関税計画を表明後に撤回したが、韓国については実際に関税を課す可能性をにじませている。
関税引き上げが効力を持つには、大統領の大統領令署名、官報掲載などの手続きを経る必要がある。トランプ氏は前日、韓国製品への関税を従来の15%から25%へ引き上げる方針を明らかにしたものの、実施時期には言及しなかった。
トランプ氏の発言直後、米政府が韓国に対する関税引き上げの実務作業に着手した背景については、韓国の対米投資履行が速やかに進まなければ、いつでも関税引き上げを実行し得るとの圧力メッセージとの見方が出ている。
米ホワイトハウスなどは同日、関税引き上げは韓国の約束不履行が原因だとして公開批判に乗り出した。ホワイトハウスは「韓国側は合意で履行するとした事項について何の進展も示していない」と説明した。米通商代表部(USTR)のグリア代表もフォックス・ビジネスのインタビューで、「我々は約束を守っているが、韓国が迅速に履行しない状況をこれ以上容認することはできない」と主張した。
韓国政府は当面、通商分野の高官を相次いで訪米させ、トランプ氏の正確な意図を把握する方針だ。防衛産業特使団としてカナダを訪問中の金正官(キム・ジョングァン)産業通商資源部長官は28日(現地時間)、ワシントンに到着する予定だ。呂翰九(ヨ・ハング)産業通商資源部通商交渉本部長も、早ければ29日に米国へ出国する。ただし、金氏と呂氏はいずれも、カウンターパートであるラトニック米商務長官やグリア氏との高位級会談日程を確定できていないという。趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官は同日、国会外交統一委員会の全体会議に出席し、「こういう時こそ、冷静に対応する必要がある」と述べた。
シン・ギュジン記者 ワシントン=シン・ジンウ特派員 newjin@donga.com/






