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トランプ氏への反発で オペラ団、ケネディ・センター離脱

トランプ氏への反発で オペラ団、ケネディ・センター離脱

Posted January. 12, 2026 10:37,   

Updated January. 12, 2026 10:37


米国のワシントン・ナショナル・オペラ(WNO)が、1971年以降、主な公演拠点としてきた「トランプ・ケネディ・センター」との契約を終了する方針を決めた。WNOは、同センターの事業モデル変更と支援金縮小が影響したと説明しているが、実際には昨年12月に施設名が「ケネディ・センター」から「トランプ・ケネディ・センター」へ変更されたことが決定的要因だとの見方が出ている。

9日(現地時間)、米紙ワシントンポストによると、WNOは同日、「ケネディ・センターとの提携契約を円満に早期終了し、完全に独立した非営利団体として運営を再開する」と発表した。WNOは、トランプ・ケネディ・センターの新たな事業モデルが、すべての公演制作費を事前に全額確保することを求めており、オペラ団の運営特性上、受け入れは不可能だと説明した。今後は、安定した財政基盤を確保するため、春季の公演回数を減らし、新たな会場に活動拠点を移すという。センター側の報道担当も契約終了を認め、「慎重な検討の結果、財政的困難を理由にWNOとの関係を終了する判断に至った」との立場を明らかにした。

ただ、ワシントンポストは匿名の関係者の話として、名称変更こそがWNOの離脱を決定づけた最大の理由だったと伝えた。トランプ大統領は就任後「これ以上、ドラァグショー(女装による舞台パフォーマンス)や反米的な宣伝は上演させない」として、既存のセンター理事会を側近らに入れ替え、自ら理事長に就任した。同紙によると、トランプ氏がこのように「文化戦争」を宣言して以降、文化界全般で大統領や現政権に対する反感が一層強まったという。また、トランプ・ケネディ・センターで行われるオーケストラ、演劇、舞踊公演のチケット販売も急減した。

名称変更後、同センターで予定されていた公演が相次いで中止される事態も起きた。長年恒例行事として続いてきたクリスマスイブ公演がまず中止となり、続いて新年カウントダウン公演、4月予定の舞踊団公演も同様の理由で取りやめとなった。ジャズ公演プロデューサーのチャック・レッドは、「名称変更の知らせを受け、出演中止を決めた。非常に残念だ」とCNNに語った。


キム・ボラ記者 purple@donga.com