
勤務中に負傷した消防士の治療を専門に担う、消防特化型の総合病院が国内で初めて開院した。
消防庁は25日、前日に忠清北道鎮川郡(チュンチョンブクド・チンチョングン)の革新都市で「国立消防病院」の掲額式を行い、消防公務員の健康管理と地域公共医療サービスを開始したと明らかにした。
国立消防病院は、消防公務員の職業的特性を考慮したオーダーメード診療と研究を行う、国内初の消防特化型総合病院だ。ソウル大学病院が委託運営を担う。病院は今月18日、総合病院の開設許可を取得し、地下2階~地上4階、延べ床面積3万9000平方メートル規模で整備された。
火傷や筋骨格系疾患、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など、消防公務員が現場で頻繁に直面する疾病を中心に、特化診療を提供する。消防庁は診療、リハビリ、研究機能を連携させ、負傷した消防士の現場復帰を体系的に支援する方針だ。地域住民にも医療サービスを提供する拠点病院として、忠清北道革新都市の公共医療基盤を補完する役割も期待されている。
消防庁によると、昨年の消防公務員の公務上療養給付請求は1752件、承認件数は1429件で、統計統計を取り始めた2019年以降、最多となった。掲額式に先立って行われた試験診療では、忠州(チュンジュ)消防署西忠州安全センター第2チーム長のキム・ホンゴル消防警が「第1号患者」として診療を受けた。キム消防警は捕獲作業中に転落し、負傷した。
金承龍(キム・スンヨン)消防庁長職務代行は「国立消防病院は、消防公務員の献身に国家が応えた成果だ」とし、「専門的な治療とリハビリを通じ、消防士が安全に現場へ復帰できるよう支援していく」と述べた。
ソン・ジンホ記者 jino@donga.com






