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現代自動車・起亜、炭素排出削減目標で国際承認

現代自動車・起亜、炭素排出削減目標で国際承認

Posted December. 27, 2025 11:43,   

Updated December. 27, 2025 11:43


現代(ヒョンデ)自動車と起亜(キア)が、企業の炭素排出削減目標を審査する国際的なカーボンニュートラル連合機関から、削減目標の承認を受けた。これにより、英国など欧州の一部の国で電気自動車(EV)を販売する際に補助金の適用を受けられるようになり、今後の販売拡大に弾みがつくと見込まれている。

現代自動車と起亜は今月初め、「科学に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi)」から、2045年のカーボンニュートラル達成に向けた中間段階の温室効果ガス排出削減計画の承認を受けた。8月に申請してから4カ月での承認となる。SBTiは、企業の温室効果ガス削減目標を科学的に検証し承認する機関で、主要な国際環境団体が共同で設立した。

現代自動車は2030年までに、事業所の直接排出量とエネルギー使用に伴う間接排出量を42%、サプライチェーン全体で発生する間接排出量を63%削減する計画を提出したとされる。起亜は全分野で63%削減する目標を掲げた。現代自動車グループでは、現代モービスが9月にすでにSBTiの削減目標の承認を受けている。

SBTi認証を受けたことで、現代自動車グループは英国でもEVの販売時に購入補助金の適用を受けられるようになった。英国はEV補助金の支給条件として、メーカーのSBTi認証を求めている。起亜の英国法人は、起亜EV4やPV5などのEVに1500ポンド(約293万円)の補助金が適用されると明らかにした。

あわせて、今月15日に改正された韓英自由貿易協定(FTA)により、無関税で輸出できる韓国産自動車も増えている。英国向け輸出車が無関税の適用を受けるには、従来は韓国と英国で55%以上の付加価値が生じていることを証明する必要があったが、改正により基準は25%に引き下げられた。会社側は「補助金支援によって、より多くのドライバーがEVの持続可能性を体験できるようになる」としている。


李沅柱 takeoff@donga.com