Go to contents

李大統領、選挙区だった仁川市桂陽区でクリスマス礼拝

李大統領、選挙区だった仁川市桂陽区でクリスマス礼拝

Posted December. 27, 2025 11:41,   

Updated December. 27, 2025 11:41


李在明(イ・ジェッミョン)大統領は25日、クリスマスを迎え、妻の金恵京(キム・ヘギョン)氏とともに、自身の選挙区だった仁川市桂陽区(インチョンシ・ケヤンク)にあるヘイン教会と明洞(ミョンドン)聖堂を訪れ、礼拝とミサに参列した。特にヘイン教会の訪問には、来年6月の桂陽乙補欠選挙への出馬が取り沙汰されている大統領室のキム・ナムジュン報道官が同行し、事実上の「力添え」ではないかとの見方が出ている。

李氏は同日午前、ヘイン教会に到着後、イ・ジュンモ、キム・ヨンソン牧師夫妻と面会し、「最も低い場所にイエスが降り立った姿そのままに、教会らしい教会の姿を持つここで、クリスマスのあいさつを交わせることに感謝する」と述べた。ヘイン教会は1986年、労働者が資金を出し合って設立した民衆教会で、信徒にはホームレスや家庭内暴力の被害者など社会的弱者が多く、ホームレスのシェルター運営など地域社会事業にも取り組んでいる。キム・ナムジュン氏は、「ヘイン教会のクリスマス礼拝への参列は、聖誕の本来の意味を改めてかみしめ、宗教を超えて国民すべてに慰めと希望のメッセージを伝えるとともに、社会的統合の価値を振り返る趣旨で行われた」と説明した。

大統領夫妻は約130人の信徒とともにクリスマス礼拝を行った後、教会の食堂で昼食を共にした。続いて、教会周辺の桂陽区ノートルダム修道院を訪れ、修道女らとクリスマスのあいさつを交わした。李氏は同日午後、明洞聖堂でもクリスマスミサに参列した。

李氏はフェイスブックに、「イエスの生涯こそが、私たちが記憶すべき真のクリスマスの意味ではないだろうか」と投稿し、「迎える新年、国民の皆さん一人ひとりの日常にぬくもりと希望が届くよう、より一層最善を尽くす」と記した。

政界では、桂陽区での日程に李氏の「腹心」とされるキム・ナムジュン氏が同行したことを巡り、事実上の出馬後押しとの見方が出ている。来年6月の桂陽乙国会議員補欠選挙を前に、この地域の国会議員だった「ソナム(松の木)党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表の出馬説が根強く取り沙汰される中、キム・ナムジュン氏に事実上のゴーサインを出したとの見方だ。キム・ナムジュン氏は来年初め、出馬に向けた本格的な動きに入るとされている。

野党「国民の力」は、「李大統領の露骨な選挙介入」と批判した。崔殷碩(チェ・ウンソク)院内首席報道担当は論評で、「出馬が予想される地域の礼拝の場に大統領室報道官を伴ったのは明白な選挙介入であり、特定候補の持ち上げだ」とし、「権力を動員した民主主義の侵害であり、公正な選挙を望む国民に対する欺瞞行為だ」と主張した。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com