
三星(サムスン)電子が、グーグルの人工知能(AI)モデル「ジェミニ(Gemini)」を搭載した新型冷蔵庫を披露する。三星電子は21日、来年1月に開かれる世界最大の情報技術(IT)・家電見本市CES202に先立ち、米ラスベガスで家電新製品イベント「ザ・ファースト・ルック」を開催し、ジェミニを適用したビスポークAI冷蔵庫の新モデルを公開すると明らかにした。
新製品は、冷蔵庫内部のカメラで食材を認識する「AIビジョン」の機能にジェミニを組み合わせ、食品認識の範囲を拡大した点が特徴。従来は生鮮食品37種、加工・包装食品50種を自動認識できたが、AIビジョンの高度化により、認識可能な食材の種類が大幅に増えた。利用者が食品容器のラベルに書き込んだ内容を読み取り、自動的に食材リストへ登録する機能も備える。
AIビジョン技術はワインセラーにも拡張される。内部カメラでワインボトルを認識し、名称や品種、ヴィンテージなどを自動記録。保管位置の変更や出庫状況もリアルタイムで更新する。
食材管理機能も強化した。「AIフードマネジャー」を通じて利用者の冷蔵庫使用パターンを分析し、購入が必要な食材の通知やレシピの提案、食材使用履歴の整理などを支援する。三星電子は、これらの機能を来年発売予定のビスポークAIファミリーハブ、ハイブリッド冷蔵庫、インフィニットAIワインセラーなどに適用する計画だ。
イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com






