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少子化の韓国、双子出生率は世界2位

Posted December. 19, 2025 10:05,   

Updated December. 19, 2025 10:05


韓国で双子や三つ子などの多胎出産率が、世界最高水準にあることが明らかになった。多胎妊娠は妊婦と胎児の双方にリスクが伴うだけに、妊娠から出産後の養育に至るまで、多胎児家庭の負担を軽減する手当などの政策が必要だとの指摘が出ている。

韓国保健社会研究院が18日に公表した「韓国の多胎出産の推移と課題」によると、全出産数に占める多胎出産の割合は、2015年の3.7%から昨年は5.7%へと増加した。合計特殊出生率と出生数が減少する中で、多胎出産の割合は上がっている。2023年基準の多胎出産率は、1000件当たり26.9件で、ギリシャ(29.5件)に次いで世界で2番目に高かった。

多胎出産の増加は、晩婚化などで出産年齢が上昇し、不妊治療をはじめとする補助生殖医療が発達したことが背景にあるとみられる。自然妊娠による多胎妊娠は約1~2%と推定される一方で、不妊治療による多胎妊娠は30~40%に達するという。

研究チームは、晩婚や高年齢妊娠に伴う不妊治療の増加傾向を踏まえると、双子の出生は今後も増えると予測した。不妊治療の件数は、2019年の14万6354件から、2022年には20万007件に増加し、治療を受けた患者数も同期間に12万3322人から13万6905人へと増えた。

研究チームは「多胎妊娠は高リスク妊娠で、妊婦と胎児の健康問題や養育負担など、多面的な課題を抱えている」としたうえで、「不妊夫婦の治療費支援を量的に拡大するだけでなく、多胎出産に対する医療的・社会的対応体制を強化するための質的向上が必要だ」と提言した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com