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クーパン本社を電撃的に押収捜索 警察「事実関係を解明」

クーパン本社を電撃的に押収捜索 警察「事実関係を解明」

Posted December. 10, 2025 10:19,   

Updated December. 10, 2025 10:19


9日、警察が会員3370万人の個人情報が流出したクーパンに対し、強制捜査に乗り出した。

ソウル警察庁サイバー捜査課はこの日、ソウル・松坡区(ソンパグ)にあるクーパン本社オフィスに対し家宅捜索を実施したと明らかにした。警察はサイバー捜査課長を含む17人を投入し、情報流出の容疑を受けている元中国人エンジニアの勤務記録や社内ネットワーク記録などを確保した。

警察は確保したデジタル証拠を基に、個人情報流出者と流出経路、原因など事件の全般的事実関係を総合的に解明する予定だ。警察は先月25日、クーパンから情報流出事件の告訴状を受理後、サーバーログ記録などを任意で提出させ、IP(インターネットアドレス)を追跡するなど捜査を進めてきた。

現在の捜査の最優先順位は、情報を窃取後、クーパン側に脅迫性メールを送った元中国人開発者の所在把握と身柄確保にある。しかし、捜査の行方次第では、クーパン経営陣のセキュリティ管理怠慢責任へと拡大する可能性もある。これに先立って警察は、クーパン側の責任所在を問う取材陣の質問に対し、「可能性を開いて捜査中だ」と答えた。

今回の事態で利用者の不安感はピークに達している。流出した情報には名前や携帯電話番号だけでなく、敏感な配送先住所まで含まれていることが知られ、スパムメッセージやボイスフィッシングなどの「二次被害」への懸念が広がっているためだ。オンラインコミュニティでは、クーパン脱退を証明する投稿が相次いでいる。

警察が、今年相次いだ大型情報流出事態の原因解明のため家宅捜索に踏み切ったのは今回が初めてだ。これに先立って警察は、今年3月に発生したSKテレコムのハッキング事態でも本社への家宅捜索は別途行わなかった。小型基地局(フェムトセル)がハッキングされ問題となったKTも、フェムトセル廃棄過程のみを対象に、捜査妨害容疑で本社への多角捜索を進めた。


チョン・ソヨン記者 cero@donga.com