
韓国の成人10人中6人がダイエットに挑戦したが、肥満率はむしろ昨年より上昇した。歩行実践率や中強度以上の身体活動の実践率が低下するなど、運動量が減少したことで体重が増える人が増えたためだ。
疾病管理庁は8日、全国保健所258カ所で19歳以上約23万人の健康実態を調査した内容を基に、「2025年地域社会の健康調査」の結果を発表した。同調査によると、今年の肥満率は35.4%で、昨年より1ポイント増加した。市道別では、蔚山(ウルサン)が38.2%で最も高く、全南(チョンナム、38%)、江原(カンウォン、37.4%)の順だった。肥満率が最も低い地域は世宗(セジョン、29.4%)だった。
体重調整を試みた成人は、前年より3.5ポイント増え68.5%となった。過去10年間で年間体重調整を試みた割合は16.1%増加した。しかし同期間に肥満率は26.9%増加し、肥満指標は改善されていない。
意欲はあったが運動が十分ではなかったという分析が出ている。最近1週間、1回10分以上、1日計30分以上の歩行を週5回以上実践したことを指す「歩行実践率」(49.2%)は、前年より0.5ポイント減少した。中強度以上の身体活動を実践した割合も26%で、0.6ポイント減少した。身体活動の実践率は、コロナ禍を境に減少した後増加傾向を見せていたが、今年再び減少した。
ソウル聖母病院家庭医学科のシン・ヒョニョン教授は、「肥満に効果的な新薬が登場し、体重コントロールへの社会的関心は高まったが、肥満管理の基本である食事管理と運動は十分に行われていない」「週2回以上の筋力運動と週150分以上の中等度有酸素運動を継続すべきだ」と述べた。
パン・ソンウン記者 bbang@donga.com






