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グーグルTPU台頭でHBM需要急拡大 三星とSKが最大の恩恵へ

グーグルTPU台頭でHBM需要急拡大 三星とSKが最大の恩恵へ

Posted December. 01, 2025 09:04,   

Updated December. 01, 2025 09:04


グーグルの独自の人工知能(AI)チップ「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」が注目を集める中、高帯域幅メモリ(HBM)などメモリ半導体の需要も拡大するとの見方が出ている。こうした市場が、三星(サムスン)電子やSKハイニックスなど韓国半導体企業にとって新たな「収益源」になるとの期待も高まっている。

30日、半導体業界によると、最近グーグルの新AIモデル「ジェミニ(Gemini)3」が既存の生成型AIの強者であるオープンAIの「チャットGPT」を脅かす性能を示し、TPUの株価も急上昇している。TPUは、ジェミニ3の学習と駆動を担ったAIチップで、グーグルが米半導体ファブレス(設計)企業ブロードコムと共同開発した。TPUには、エヌビディア(NVIDIA)製のグラフィックス処理装置(GPU)と同様、1つに6~8個のHBMが搭載される。TPU市場が成長すれば、メモリ半導体企業は供給量を増やせる構造となっている。

半導体業界では、同じくAIチップとして使われるGPUとTPUの関係を「競争」というより「相互補完」に近いとみている。GPUは一度に多くの演算を並行して処理できる強みがあり、新しいAIモデルの開発や実験過程で有用とされる。一方、TPUは演算構造が単純かつ反復的で、大規模な学習や推論では高い効率を発揮する。こうした特性から、今後グローバル巨大IT企業は、GPUを新規AIモデルの開発に、TPUを学習・推論に役割分担して活用する可能性が高いとの分析が出ている。

最近、GPUの不足が深刻化している点も、TPU需要を押し上げる要因とされる。世界的にAIサービス開発競争が激化し、NVIDIAのGPUの確保がますます困難になっているためだ。この状況を受け、巨大IT企業がTPUを併用する可能性が指摘されている。実際、フェイスブックの親会社メタは最近、グーグルと数十億ドル規模のTPU購入を協議中と伝えられ、市場の関心はさらに高まっている。

TPU市場が拡大すれば、HBMをはじめ、DRAMやNAND型フラッシュなどの需要も同時に増えるため、三星電子とSKハイニックスなどメモリ半導体企業が直接の恩恵を受けるとの展望が出ている。市場調査会社カウンターポイントによると、今年第3四半期(7~9月)の世界メモリ市場の売上高1位は三星電子(約27兆6700億ウォン)、2位はSKハイニックス(約24兆9600億ウォン)で、2社で世界市場の60~70%を占めている。

また、半導体業界と証券街によれば、グーグルのTPUに搭載されるHBM供給の90%以上を三星電子とSKハイニックスが担当しているとされる。来年公開予定の第8世代TPUに、次世代HBM4の搭載の可能性が高いとの観測も出ており、現実化すれば、韓国半導体企業の収益性はさらに改善される見込みだ。半導体業界の関係者は、「今年上半期(1~6月)までHBMの販売不振で苦戦していた三星電子にとって、TPUの需要拡大は業績反転の効果を一層大きくする可能性がある」と予測した。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com