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故・李順載さん 後輩の俳優らが最期を見送る

故・李順載さん 後輩の俳優らが最期を見送る

Posted November. 28, 2025 09:36,   

Updated November. 28, 2025 09:36


「これがドラマのワンシーンなら、どんなに良いでしょうか。『オーケー、カット!』の声で立ち上がり、『みんなご苦労、今日は本当に良かった』と言ってくださりそうです」

27日午前5時半ごろ、ソウル市松坡(ソンパ)区のソウル峨山(アサン)病院葬儀場。

25日に亡くなった故 李順載(イ・スンジェ)さんの告別式で、俳優キム・ヨンチョル氏は「先生は演技の道を示してくださり、人としてどう生きるべきかも教えてくだった」とし、「目の輝き一つ、短いうなずき一つが後輩には『大丈夫、よくやっている』という励ましだった」と涙を拭った。

告別式は約50分間、遺族と知人ら120人余りが参列する中、厳かに執り行われた。シットコム「屋根を突き破ってハイキック」で共演した鄭普碩(チョン・ボソク)氏が司会を務め、キム・ヨンチョル氏と俳優河智苑(ハ・ジウォン)氏がそれぞれ追悼辞を朗読した。

鄭氏は故人を「放送・文化界の演技史を切り開いてきた国民俳優」と讃え、「常に最前線で大きな象徴として、後輩が安心して演技できる道を整えてくださった」と追悼した。

河氏は、「演技の前で最後まで謙虚さを失わず、自らに問い続けた真の芸術家」とし、「俳優としてどう生きるかを行動と姿勢で示してくれた大師匠」と振り返った。2012年にドラマで共演したのを機に、故人から「ファンクラブはない」と聞き、自らファンクラブ会長を務めてきたという。

告別式は約7分の追悼映像で締めくくられた。特に故人が最後に大衆の前に立った昨年12月31日の演技大賞で「視聴者の皆さん、一生お世話になりました。ありがとうございます」と語る場面が映し出されると、俳優の丁一宇(チョン・イル)ら後輩たちが涙をこらえられなかった。

この日の運柩は、故人が特任教授を務めた嘉泉(カチョン)大学演技芸術学科の学生たちが担った。

埋葬地は京畿道利川市(キョンギド・イチョンシ)のエデン楽園。


キム・テオン記者 beborn@donga.com