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「体内の炎症もうつ病の主要原因」 韓国研究陣が解明

「体内の炎症もうつ病の主要原因」 韓国研究陣が解明

Posted November. 21, 2025 09:32,   

Updated November. 21, 2025 09:32


うつ病の発症に免疫の不均衡が影響するという研究結果が示された。心や脳の問題だけでなく、体内の炎症反応などもうつ病の主要な原因の一つだという。今回の研究結果は、新しい作用機序の精神疾患治療薬の開発に寄与すると期待される。

20日、KAISTによると、ハン・ジンジュ医科学大学院教授の研究チームは、仁荷(インハ)大医学部のキム・ヤンシク教授チームと共同で、「免疫―神経」軸の不均衡が大うつ病性障害(MDD)の核心機序であるという研究結果を発表した。研究成果は10月31日付の国際学術誌「アドバンスト・サイエンス」に掲載された。

研究チームは、過眠や過食といった一般的なうつ病とは逆の症状を示す「非定型的特徴 」、現実判断能力の低下を伴う精神症状を伴ううつ病患者を対象に、血液分析、単一細胞分析、患者由来の脳オルガノイド(ミニ臓器)を総合的に解析した。

その結果、非定型うつ病患者はストレスや不安の指標が高く、脳細胞のシグナル伝達に関与するタンパク質(DCLK3、CALY)が正常より多いことが分かった。また、免疫反応に関与する「補体タンパク質C5」も高値を示した。研究チームは、患者の脳機能と免疫機能の双方が過度に活性化し、バランスが崩れていると判断した。

研究チームは今回の研究結果が、新たな作用機序を持つうつ病治療薬の開発につながると期待している。大うつ病性障害患者の30〜40%は、2種類以上の薬剤を用いても治療効果が得られないとされる。このため既存の抗うつ薬に加え、免疫や代謝など多様な作用機序の新薬開発が不可欠である。ハン教授は「大うつ病性障害のバイオマーカー発掘と新薬開発につながることを期待している」と話した。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com