
オープンAIが楽曲の歌詞を使ってチャットGPTを学習させた行為が、著作権侵害に当たるという裁判所の判断が下された。AIを開発した巨大IT企業への著作権侵害訴訟が相次ぐなか、今回の判決が欧州を越え、関連訴訟に影響を及ぼす重要な先例となるか注目されている。
ロイター通信などによると、ドイツ・ミュンヘン地方裁判所は11日(現地時間)、ドイツ音楽著作権協会(GEMA)が起こした訴訟で、オープンAIがドイツ語の歌9曲の歌詞を無断で使用したとして、原告勝訴の判決を言い渡した。裁判所はオープンAIに対し、問題の歌詞を保存したり回答として出力したりしないよう命じた。さらに損害賠償とともに、歌詞の使用経緯およびそれによって得た収益も開示するよう命じた。
オープンAI側は、歌詞を利用した学習訓練は「順次的分析と確率の反復的組み合わせ」にすぎないと主張したが、裁判所はこれを認めなかった。オープンAIは控訴する方針であると伝えられている
同協会は以前から、オープンAIがライセンス契約や使用料の支払いなしにドイツの歌詞でチャットGPTを訓練させたとして、ラインハルト・マイのヒット曲『Über den Wolken(雲の上で)』など9曲を根拠に訴訟を起こした。
同協会は判決直後、「欧州で初のAIに関する画期的な判決だ」と歓迎し、この判決が音楽だけでなく他の形態の創作物にも影響を与えるだろうと強調した。ドイツ記者協会(DJV)も「著作権法における画期的な勝利」との立場を示した。
AIを開発した主要巨大IT企業各社は、世界各地で著作権侵害訴訟に直面している。彼らがデータ学習に著作権のあるコンテンツや記事を無断で使用したという問題提起だ。巨大IT企業側は、AIのデータ学習は無断複製とは異なり、著作権法が認める「フェアユース(公正利用)」に当たると主張している。
判例がまだ十分に蓄積されていないAI学習関連の著作権訴訟では、各国裁判所の判断が分かれている。米国では作家グループがアンソロピック社を相手取り、著作権のある書籍をAI学習に不正利用したとして集団訴訟を起こしたが、今年6月、米カリフォルニア州サンフランシスコ連邦地裁はアンソロピックが著者らの作品を「公正利用」したと認めた。ただし、同社が海賊版サイトから最大700万冊の書籍を不正にダウンロードしていた可能性があると指摘し、最終的にアンソロピックは著者らに約15億ドル(約2兆ウォン)を支払うことで和解した。
チャン・ウンジ記者 jej@donga.com






