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韓米SCM共同声明、在韓米軍の削減可能性に含み

韓米SCM共同声明、在韓米軍の削減可能性に含み

Posted November. 07, 2025 09:37,   

Updated November. 07, 2025 09:37


韓米国防当局間の最高位級協議体である安保協議会(SCM)の共同声明に「大韓民国の防衛態勢を維持するため、在韓米軍を継続的に維持する」という趣旨の内容が盛り込まれたことが分かった。昨年の韓米SCM共同声明にあった「在韓米軍の現在の戦力水準を継続的に維持する」という表現を置き換えたもので、在韓米軍の削減および戦略的柔軟性の拡大に含みを持たせたとの解釈が出ている。

6日、複数の韓国軍筋によると、安圭佰(アン・ギュベク)国防部長官とヘグセス米国防総省(戦争省)長官が4日、ソウル市龍山区(ヨンサンク)の国防部庁舎でSCMを開催した直後に作成した共同声明に、このような内容が明記されたという。SCM共同声明には2008年から12年間、「在韓米軍を現水準で維持する」という文言が含まれていたが、トランプ米大統領の1期目最終年の2020年のSCM共同声明では同文言が削除された。続くバイデン政権では「在韓米軍の現在の戦力水準を継続的に維持する」という文言が新たに盛り込まれた。しかし第2次トランプ政権になって初めて開かれた今回のSCMで採択された共同声明では、「戦力水準維持」が「防衛態勢維持」に変わった。

韓国軍筋は「SCMの最後まで『在韓米軍の現戦力水準維持』という文言を声明に含めるべきだと、韓国側が米国に積極的に要請したと承知している」と述べた。しかし米国側がこの表現に反対し、在韓米軍に関する文言が丸ごと削除され、「同盟の亀裂」論争が再燃することを懸念したため、「防衛態勢維持」という表現で韓米間の妥協点を探ったものとみられる。


尹相虎 ysh1005@donga.com