
大統領選を控えた今年5月、慶尚北道(キョンサンプクト)のある宿泊施設に「共に民主党の広報室長」と名乗る男性から電話がかかってきた。男性は「選挙運動で訪問する」として客室10室を予約。さらに「弁当100個を特定の業者に注文してほしい」と頼んだ。経営者は疑うことなく注文し、代金800万ウォンを振り込んだが、すべてが嘘だった。男性と偽の弁当業者はグルで、彼らはカンボジアを拠点とする「ノーショー詐欺団」だった。
3日、江原(カンウォン)地方警察庁刑事機動隊は、軍幹部や政党、大統領警護処などを装って560件のノーショー詐欺を行い、69億ウォンをだまし取った国内外の組織員114人を特定経済犯罪法上の詐欺などの容疑で検挙し、このうち18人を逮捕したと発表した。
彼らは金物店や飲食店などにも電話をかけ、同じ手口で金をだまし取った。軍幹部を装って金物店にスコップやツルハシを大量注文したうえで、「戦闘食を代わりに注文してほしい」と言って1440万ウォンを詐取する手口だった。虚偽の公文書や名刺、支出決議書を使って疑いを避けた。
警察は5月、国際刑事警察機構(インターポール)や国家情報院と協力し、組織がコールセンターとして利用していたカンボジア・シアヌークビル内の「ウェンチ(犯罪団地)」を急襲し、一部の容疑者を逮捕した。海外総責任者を含む残りの一味についても追跡を続けている。
李仁模 imlee@donga.com






