Go to contents

米国防長官、ソウルでSCM共同開催へ 韓国の防衛費増額も議論か

米国防長官、ソウルでSCM共同開催へ 韓国の防衛費増額も議論か

Posted October. 28, 2025 08:17,   

Updated October. 28, 2025 08:17


米国防総省(戦争省)は26日、ヘグセス国防長官(写真)が来週初めに韓国をはじめ、ハワイ州、日本、マレーシア、ベトナムなどインド太平洋地域を訪問すると発表した。米中間の緊張が続く中、インド太平洋地域諸国の共同防衛対応を強調し、中国牽制を図る狙いがあるとみられる。

同省は「今回の訪問目的は、防衛関係を強化し、『力による平和』および地域の勢力均衡に対する米国の意思を再確認すること」であり、「核心テーマは、インド太平洋が国防総省の最優先戦略地域であること、同盟国が防衛費を増額し共同防衛により貢献しなければならないということ、そしてこれらの国々と緊密に協力していくこと」と強調した。

特にヘグセス氏は、来月4日にソウルで開催される第57回韓米安全保障協議会(SCM)を、安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官と共同で主宰する予定だ。SCMは、同盟である韓米間の主要な軍事政策を協議・調整する両国防衛分野の最高級機関であり、実務レベルの韓米統合防衛協議体(KIDD)などで議論された軍事政策を両国国防長官が直接会い、最終的に報告を受けて確認し、現状課題に対応する場だ。今回の会議は、両国の新政権発足後に初めて開かれるSCMであり、韓米国防部長官の初の公式対面会議となる見通しだ。また、ヘグセス氏にとっても就任後初の韓国訪問となる。

米国防総省は「韓国が防衛費を増額し、同盟の抑止力と防衛力に対してより大きな責任を担う意思を高く評価する考えだ」と明らかにした。これを受け、韓国の在韓米軍駐留経費負担増額に関する議論が進む可能性があるとみられる。また、在韓米軍の構成・規模の調整や戦略的柔軟性拡大など、いわゆる「同盟の近代化」に関する議論もテーブルに上る可能性がある。

一方、ヘグセス氏はハワイで米インド太平洋軍司令官と会い、シャングリラ会合で提示した課題に対応する戦闘態勢を点検する予定だ。日本では、増大する地域的脅威に対応し、迅速に同盟強化を進める必要性を強調する計画だ。マレーシアではASEAN拡大国防相会議(ADMM-Plus)に出席し、地域の安全保障協力を進展させる方針だ。ベトナムでは、防衛貿易や情報共有を含む防衛協力の強化について議論する。ヘグセス氏はこの過程で、中国牽制の必要性を引き続き強調するとみられる。


林雨宣 imsun@donga.com