
「あなたたちは戦争に負けている。合意しなければ破滅する」
トランプ米大統領が17日、ワシントンのホワイトハウスで開かれたウクライナのゼレンスキー大統領との非公開首脳会談で罵声を浴びせながら、ロシアに一方的に有利な停戦条件を受け入れるよう迫ったと、英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。特に、トランプ氏がウクライナ戦争の前線地図を手に取り、投げつけるなど激昂した姿を見せたという。
報道によれば、トランプ氏はウクライナ東部の激戦地であるドネツク州とルハンシク州を「全面的にロシアへ割譲すべきだ」と主張したという。この時、前線地図を手に取り「もうこの地図にはうんざりだ。この赤い線は何だ? 私はここがどこかも知らない」と言い放ち、地図を投げつけたという。
ロシアのプーチン大統領は、両州を合わせた「ドンバス地域」は「本来ロシアの領土」と主張しており、トランプ氏の発言はその主張をなぞった形となった。
プーチン氏は16日のトランプ氏との電話会談で、ロシアが約4分の3を支配するドネツク州全域の完全な掌握と引き換えに、ザポリージャ州とヘルソン州の一部をウクライナに返還する案を提示した。しかし、ウクライナ側は断固として拒否する姿勢を崩していない。
トランプ氏は19日にも「ウクライナとロシアは前線での戦闘を停止し、交渉に入るべきだ」と主張。依然としてウクライナ側に不利な立場を取っている。
当初、米国はウクライナにロシア本土を攻撃できる巡航ミサイル「トマホーク」を供与する方針だったが、17日の会談でトランプ氏がこれを保留した背景には、ロシア側の影響があったとの見方も出ている。
同紙は、今回の激しい言葉の応酬は、今年2月にホワイトハウスでトランプ氏とバンス副大統領がゼレンスキー氏を一方的に追い詰めた場面を思い起こさせると論評。当時も両氏は「米国の支援に感謝すべきだ」とゼレンスキー氏を露骨に冷遇した。
キム・ボラ記者 purple@donga.com






