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安圭佰国防長官「在韓米軍が中朝に対応、同意できない」

安圭佰国防長官「在韓米軍が中朝に対応、同意できない」

Posted October. 14, 2025 10:00,   

Updated October. 14, 2025 10:00


安圭佰(アン・ギュベク)国防部長官は、最近来韓したドリスコル米陸軍長官が「北朝鮮はもとより中国の脅威に対応することも在韓米軍の主要任務」と発言したことについて、「その言葉には同意できない」と明言した。

安氏は13日、ソウル龍山(ヨンサン)の国防部庁舎で開かれた国会国防委員会の国政監査で、野党「国民の力」の姜大植(カン・デシク)議員からドリスコル氏の発言を問われ、このように答えた。姜氏が「在韓米軍の戦力増強が尋常ではない。在韓米軍が戦力を現代化する主目的は何と考えるか」と尋ねると、安氏は「対北朝鮮抑止力の確保が目的だ。それ以上は深く考えていない」と述べ、「大韓民国の安全保障上、北朝鮮の脅威への対応が最優先の目的であり、そこに集中すべきだと考える」と付け加えた。つまり、在韓米軍の役割が北朝鮮対応以外の目的に拡大されないと釘を刺した形だ。

米国は最近、世界最強の「キラードローン」リーパー(MQ9)部隊を在韓米空軍の群山(グンサン)基地に新設したのに続き、巡航ミサイルやドローンを迎撃できる「間接火力防護能力(IFPC」体系を、海外の米軍基地として初めて烏山(オサン)空軍基地に配備するなど、戦力増強を続けている。こうした動きから、在韓米軍の戦略的柔軟性拡大が目前に迫っているとの分析も出ている。

同日の国政監査では、安氏が7月の就任後まだ訪米していない点が指摘されると、「11月に会う計画を持っている」と答えた。来月初めマレーシアで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議(ADMMプラス)を機に、ヘグセス米国防長官との会談を調整中であり、ソウルで行われる韓米年次安全保障協議会(SCM)でも会談する予定だという。安氏は、北朝鮮が10日の労働党創建80周年記念軍事パレードで公開した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星(ファソン)20」については、「どの程度の性能があるか評価するのはまだ早い」として慎重な立場を示した。

一方、同日の国政監査では、野党「国民の力」の成一鍾(ソン・イルジョン)国防委員長が、安氏の指示で最近発足した「内乱克服・未来国防設計のための民官軍合同特別諮問委員会」について、「いかなる法的根拠で『内乱』という用語を使ったのか」と問題視。これに対し、与党「共に民主党」の金炳周(キム・ビョンジュ)議員が「成一鍾は内乱を擁護している」と反発し、「何だXXX」「内乱がXXX」など、約30分間にわたり怒号と罵声が飛び交った。


孫孝珠 hjson@donga.com