
先月、ソウルで取引されたマンションの5戸のうち1戸(21.1%)は15億ウォンを超える高額マンションだったことが分かった。8月よりさらに増加した数値だ。住宅ローンの上限を6億ウォンに制限する6・27融資規制と、5年間で135万戸を市場に供給するという9・7供給対策にもかかわらず、麻浦区(マポグ)や城東区(ソンドング)など、いわゆる「非江南(カンナム)・漢江(ハンガン)ベルト」がマンション価格の上昇を牽引している。
8日、国土交通部の実取引価格公開システムによると、同日までに申告された9月のソウルのマンションの取引件数は5064件(公共機関、解除取引を除く)だった。このうち15億ウォン超過のマンションは1071件で、21.1%だった。前月(17.1%)に比べ4%ポイント増加した。
15億ウォン超過マンションの取引が再び増えている。ソウルで15億ウォン超過取引の割合は、6月に28.2%まで上昇したが、融資規制の発表後、7月は24.2%、8月は17.1%に減少した。その後、9・7供給対策が発表されたが、市場ではむしろ購入需要が集中し、高額マンションの取引が20%のラインを超えた。
この現象は、規制地域ではない非江南・漢江ベルト地域で集中的に現れた。9月の15億ウォン超過マンション取引の割合は、城東区が16.9%で、前月(13.8%)より3.1%ポイント上昇した。麻浦区は9.4%で、前月より1.3%ポイント上昇した。一方、江南・瑞草(ソチョ)・松坡(ソンパ)の江南3区は前月より全て減少した。
非江南・漢江ベルトで高額マンションの取引が集中したのは、「規制回避心理」と「追加規制前の購入心理」が同時に働いた結果と分析される。現在、江南3区は土地取引許可区域に指定されており、伝貰(チョンセ、住宅賃貸保証金)保証金でマンションを購入する「ギャップ投資」が不可能だ。しかし、麻浦や城東、広津区(クァンジング)などではまだ可能だ。規制を避けつつ、同時に非江南・漢江ベルトが規制地域に追加指定される前に急いで購入しようとする心理が重なったということだ。
実際に漢江ベルト地域では、直前の実取引価格を上回る価格で売買が成立する傾向だ。先月中旬、城東区玉水洞(オクスドン)の玉水三星(オクスサムスン)では専用84平方メートルが20億9000万ウォンで取引された。今年1月に同一坪型が16億ウォン台で取引されたのと比較すると、約4億ウォンが上昇した。先月、麻浦区阿峴洞(アヒョンドン)の麻浦レミアン・プルジオでは、専用59平方メートルが21億5000万ウォンで取引され、過去最高値を記録した。
このように住宅価格が高騰したことで、追加規制の可能性も高まっている。延世(ヨンセ)大学・サンナム経営院のコ・ジュンソク教授は、「現在の不動産市場の雰囲気では、非江南・漢江ベルトにも土地取引許可区域の指定や追加的融資上限規制が指定される可能性が高い」とし、「必要であれば、伝貰資金融資の規制も可能だろう」と分析した。
住宅価格の上昇傾向が尋常ではないため、ソウル市でも沈静化に乗り出した。ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長は同日、自身のソーシャルメディア(SNS)に「乾いたタオルを絞り出すような気持ちで、少しでも早く、より多くの住宅を供給するために最善を尽くしている」とし、「連休の間も頭の中で地図を広げ、どこで住宅供給の速度をさらに上げられるか悩んでいるところだ」と明らかにした。
イ・チュクボク記者 bless@donga.com






