Go to contents

中露のナンバー2が訪朝へ、「平壌軍事パレード」出席

中露のナンバー2が訪朝へ、「平壌軍事パレード」出席

Posted October. 09, 2025 09:33,   

Updated October. 09, 2025 09:33


中国の権力序列2位の李強首相とロシアのプーチン大統領の最側近であるメドベージェフ国家安全保障会議副議長が10日、朝鮮労働党創建80周年の記念行事に出席する。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記と中ロ両国の「ナンバー2」が平壌(ピョンヤン)で行われる軍事パレードを並んで観閲することになる。先月3日、中国の「抗日戦争勝利80年」を記念して朝中ロ3カ国の首脳が天安門の楼上にそろって登壇してから、わずか1カ月余りで3カ国の最高位級が一堂に会することになる。

中国外交部は7日、報道官名義の声明で「朝鮮労働党中央委員会と朝鮮民主主義人民共和国政府の招待を受け、中国共産党中央政治局常務委員である李強首相が9~11日まで朝鮮労働党創建80周年祝賀行事に出席し、公式友好訪問を行う」と発表した。2015年の70周年の軍事パレードに中国序列5位の劉雲山政治局常務委員兼党中央書記処常務書記が派遣された時よりも格を上げた形だ。中国の首相が訪朝するのは、09年の温家宝首相(当時)以来16年ぶりとなる。

ロシアからはメドベージェフ氏が訪朝する。メドベージェフ氏は08~12年にプーチン氏に代わって大統領を務め、12年にプーチン氏が大統領に復帰すると20年まで首相を務めた。ベトナムからも、権力序列1位のトー・ラム共産党書記長らも北朝鮮を訪問する予定だ。

正恩氏は金日成(キム・イルソン)広場で開かれる大規模な軍事パレードの主席壇で、彼らとともに韓国や米国、日本を標的にした最新兵器を観閲するとみられる。正恩氏は4日、兵器展示会「国防発展2025」に出席し、「韓国の領土が安全な場所でいられるのかどうかは、彼ら自身が判断することだ」と警告した。

中朝ロの最高位級が再び一堂に会するのは、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するのを前に、いわゆる「反米連帯」を誇示する狙いがあるとみられる。

一方、米国は韓国に対中軍事牽制への参加を求めた。米国防次官補(インド太平洋安全保障担当)に指名されたジョン・ノ氏は7日(現地時間)、米上院軍事委員会の承認公聴会に先立って提出した書面答弁で「韓国軍は中国の抑止に寄与できる」とし、「長距離火力や統合ミサイル防衛、宇宙・電子戦能力は、双方(中朝)の脅威に対抗する抑止力を強化するうえで意味のある影響を与えるだろう」との考えを示した。


申나리 journari@donga.com