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オープンAIの企業価値は5000億ドル、世界最高のスタートアップに

オープンAIの企業価値は5000億ドル、世界最高のスタートアップに

Posted October. 04, 2025 09:18,   

Updated October. 04, 2025 09:18


生成型AIチャットボット「チャットGPT」を開発したオープンAIの企業価値が5000億ドル(約700兆ウォン)と評価された。イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースX(4560億ドル)を超え、世界で最も価値のある非上場企業となった。オープンAIはまだ黒字を出してはいないが、AI投資ブームを牽引しているとの評価を受けている。

2日(現地時間)、ブルームバーグ通信やCNBCなどによると、最近オープンAIは、社員保有株の売却取引を終える過程で、投資会社から企業価値が5000億ドルに達するとの評価を受けた。今回、元現職社員が売却した持ち株は約66億ドル(約9兆3千億ウォン)規模。この持ち分は、投資会社スライブ・キャピタルや日本のソフトバンクグループ、アブダビ拠点のMGX、ティー・ロウ・プライスなどが買い取った。

特に、オープンAIの企業価値の上昇傾向が急であることが明らかになった。ブルームバーグによれば、年明けにソフトバンクが主導した投資ラウンド当時のオープンAIの企業価値は3000億ドル(約423兆ウォン)だったが、1年も経たないうちに50%以上も跳ね上がったという。

こうした企業価値の上昇は、AI産業の成長可能性や、オープンAIが世界の巨大IT企業との協業を拡大している点などが反映されたものとみられる。最近オープンAIは、NVIDIAなどと共に世界各地でデータセンターの建設に数兆ドルを投じるなど、大規模な投資に踏み切っている。また、三星(サムスン)やSK、オラクル、ソフトバンクなどと共に、5000億ドル(約700兆ウォン)規模のAIインフラ構築事業「スターゲイト・プロジェクト」を推進している。今年8月には最新のAIモデル「GPT-5」を発表した。

CNBCによると、当初オープンAIは、103億ドル(約14兆5千億ウォン)まで社員の株式売却を認める予定だったが、実際に売却に出された株式は66億ドルにとどまった。オープンAIの関係者は「元現職社員が会社の長期的成長の可能性を確信していることを示している」と、ブルームバーグに伝えた。


金聖模 mo@donga.com