Go to contents

尹前大統領の保釈を不許可、裁判所「釈放なら証拠隠滅の恐れ」

尹前大統領の保釈を不許可、裁判所「釈放なら証拠隠滅の恐れ」

Posted October. 03, 2025 09:06,   

Updated October. 03, 2025 09:06


尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が申し立てた保釈が裁判所に退けられた。釈放されれば裁判に協力する意向を示していた尹氏の保釈が不許可となり、「司法ボイコット」が続く可能性が高まった。

ソウル中央地裁刑事合議35部(白大鉉部長判事)は2日、特別公務執行妨害などの容疑で起訴された尹氏の保釈請求を棄却した。保釈を許可する特別な事情はない一方、釈放すれば証拠隠滅の可能性があるという理由からだ。

内乱首謀などの容疑で起訴され、今年3月に裁判所の拘束取り消し決定で釈放された尹氏は、その4カ月後に内乱特別検察(趙垠奭特別検察官)により再逮捕された。特検は尹氏が閣僚の戒厳審議・議決権を妨害したとして特別公務執行妨害を適用し、追加起訴と同時に逮捕状も請求した。

尹氏は防御権保障と健康回復のため保釈が必要と主張したが、裁判所は認めなかった。先月19日に保釈を申請した尹氏は1週間後の保釈審問で「保釈してくれれば運動もして糖尿病食をとりながら司法手続きに協力する」と述べた。

保釈が棄却された同日、ソウル中央地裁刑事合議25部(池貴然部長判事)で開かれた内乱首謀容疑の裁判に尹氏は出廷せず、13回連続の欠席となった。裁判も被告人不在のまま進行した。

法廷で特検側は「被告人が正当な理由なく3カ月間出廷していない以上、勾引状を発付するなど厳格な措置を取ってほしい」と要請した。これに対し尹氏側は「進行中の裁判に違憲要素が多く、この問題が解消されない限り出廷できない」と反論した。尹氏側は、内乱特検法が憲法上の適法手続き原則に反するとして違憲法令審判の付託を申し立てている。

保釈棄却により勾留が続く尹氏は、拘置所で秋夕(チュソク、旧暦8月15日)を迎えることになった。法務部矯正本部によると、尹氏が収容されているソウル拘置所には秋夕期間の特別食は出ない予定だ。尹氏の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏が収容されているソウル南部拘置所も通常の食事が提供される。


ソン・ヘミ記者 1am@donga.com