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政府「来年に外国為替市場を24時間開放」、オフショア・ウォン決済システムも構築へ

政府「来年に外国為替市場を24時間開放」、オフショア・ウォン決済システムも構築へ

Posted September. 27, 2025 08:54,   

Updated September. 27, 2025 08:54


政府は来年中に韓国国内の外国為替市場を24時間体制で開放し、あわせて海外(オフショア)におけるウォン決済システムを整備する方針を明らかにした 。外国人がウォンを容易かつ便利に取引できるよう制度を改善する狙いだ。国内の外国為替市場に外貨が活発に流入する効果が期待される一方で、為替相場の変動幅が拡大するとの懸念も出ている。 。

企画財政部は26日、こうした方針を盛り込んだ「外国為替市場の現状と改善策」を発表した。政府は海外投資家の取引空白を埋めるため、現在午前9時から翌午前2時までとなっている国内の外国為替市場の取引時間を、24時間体制に改める。時差の影響で制約を受けてきた米国時間帯での取引を活性化させる狙いとみられる。

政府は、外国人によるオフショア・ウォン決済をいつでも可能にする新たなシステムの整備を進める方針だ。韓国銀行に24時間稼働するオフショア・ウォン決済ネットワークを新設し、夜間でも海外金融機関との間でウォン決済が行えるようにするという。現在、オフショア・ウォン決済が可能な韓国銀行の決済網(Bok-Wire)は午後5時半までの運用にとどまっている。

これによりウォンの影響力が強化されるとの期待も出ている。投資業界の関係者は「韓国も、今や外貨準備高が4000億ドル(約565兆ウォン)を超えるほど外為健全性が改善されている」とし、「ウォン資産に投資する外国人が増える可能性がある」と述べた。

一方で、為替相場の変動性が高まる懸念も出ている。これに対し、企画財政部の関係者は「短期的な変動性に留意しつつ、市場参加者とのコミュニケーションを強化していく」と説明した。今回の措置は、米国との間で難航している通貨スワップ協定準備の一環との見方もある。米国は基軸通貨国や外国為替市場が24時間開放されている国と通貨スワップを結ぶケースが多いためだ。ただし政府は今回の発表と韓米通貨スワップ協定は無関係だと説明している。

李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日(現地時間)、ニューヨーク証券取引所で開かれた「大韓民国投資サミット」の冒頭発言や自身のフェイスブックを通じて、「年内にMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の先進国指数への組み入れに向けた総合的なロードマップを発表する」とし、「『コリアディスカウント』を終わらせ、『コリアプレミアム』時代を開く」と述べた。

李大統領は「韓国市場がモルガン・スタンレー指数に組み入れられていないのは非常に残念だ」と述べ、「MSCI組み入れの遅れは我々の準備不足によるものだが、核心はオフショア取引市場の問題と聞いている。その問題も迅速に解決し、解消する考えだ」と語った。さらに大統領は、モルガン・スタンレー会長に向けて「特にお会いしたかった。どうぞよろしくお願いします」と述べ、MSCI先進国指数への組み入れ意欲を強く示した。李大統領は国連総会出席のための3泊5日の米ニューヨーク訪問を終え、26日夜に帰国した。


世宗市=キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com