
CJグループがが新たな成長の拠点を求め、「経営のアンテナ」を欧州に向けている。CJグループの李在賢(イ・ジェヒョン)会長は、主要経営陣を率いて英ロンドンを訪問した。会長就任以来、欧州で現場経営に乗り出すのは初めてで、急速に広がるKカルチャー市場を逃さないとの意向が反映された動きとみられる。
22日、CJグループによると、李会長は持株会社および系列会社の主要経営陣とともに9日から約10日間、ロンドンを訪問した。今回の訪問には、李美敬(イ・ミギョン)CJ副会長、金弘起(キム・ホンギ)CJ株式会社代表、ユン・サンヒョンCJENM代表に加え、娘婿であるチョン・ジョンファンCJENMコンテンツ・グローバル事業総括らが同行した。李会長は欧州滞在中、グローバルシンクタンクや投資会社、エンターテインメント業界の専門家など関連業界の主要人物と会合を重ねたという。
今回の訪問を機に、CJグループは欧州での経営基盤を一層強化する見通しだ。CJグループは2018年にドイツで食品法人を設立し、欧州市場への展開を進めてきた。2026年下半期(7~12月)には、ハンガリーで「ビビゴ」ブランドの餃子を生産する予定だ。最近の欧州では「ヘルス&ウェルネス」の需要とともに価格競争力のある食品への人気が高まり、Kフード参入の機会が急速に広がっている。
李会長は現地役職員との懇談会で、「グローバルリーディングカンパニーへの飛躍のため、欧州を含む新領土拡張を加速すべきだ」と強調。「米国に次ぐ成長潜在力を持つ欧州市場で、新たな成長機会を積極的に発掘すべきだ」と述べた。さらに「欧州で全方位的に広がるKウェーブを逃さず、現地市場を先取りして『汎欧州トップティアプレーヤー』へ飛躍する必要がある」と呼びかけた。欧州を米国に次ぐ戦略拠点として育成し、グローバル展開の速度を一層高める考えだという。
イ・ソジョン記者 sojee@donga.com






