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「トランプとの取引」を夢見る中・朝・ロの「砂の城の連帯」

「トランプとの取引」を夢見る中・朝・ロの「砂の城の連帯」

Posted September. 04, 2025 08:56,   

Updated September. 04, 2025 08:56


3日、北京の天安門広場で行われた中国の「抗日戦争勝利80年」記念軍事パレードには、中国の習近平国家主席の左右に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記、ロシアのプーチン大統領が並んで出席した。1959年以来66年ぶりに中・朝・ロの最高指導者が一堂に会し、「反米、反西側連帯」を誇示したのだ。習氏は演説で「中国は強権に屈せず、暴力を恐れない」とし、「中華民族の偉大な復興を阻むことはできない」と強調した。

軍事パレードに肩を並べた中朝ロ3ヵ国の指導者の姿は、米国と西側に対抗する権威主義的独裁者間の接近を象徴的に示している。米国主導の一極体制が揺らぎ、中国がその覇権に挑戦する中、反西側陣営を一堂に集めて勢力を誇示したものであり、新冷戦時代の幕開けを告げる本格的な信号弾との解釈もある。トランプ米大統領の再選後、一層荒っぽくなった米国式一方主義がこうした勢力結集をさらに加速させたのだろう。

しかし、中朝ロ3ヵ国の立場や志向点を見れば、当面の利益のための一時的な接近にすぎないとの指摘は免れ難い。中国は米国と覇権争いを繰り広げ、新たな秩序の主導者になろうとしている。戦争と挑発で孤立したロシアや北朝鮮とは、その立場が明確に異なる。当面はロ朝と共にあるとしても、その侵略性、好戦性とは距離を置かざるを得ない。ロシアはウクライナ戦争を遂行するために北朝鮮の派兵と中国の側面支援が切実だ。しかし、北朝鮮に代価を支払う余力は十分でなく、中国に国際秩序の主導権を譲る考えもない。

実際、北朝鮮はこうした中ロの間で利益を得る最大の受益者だ。正恩氏にとって今回の軍事パレードは、中ロ指導者と肩を並べる国際多国間舞台へのデビュー戦だった。さらに幼い娘を同行させて後継構図も誇示した。ロシアへの派兵で相応の代価を得たうえ、今や終戦後を見据えて疎遠だった中朝関係を改善しようとしている。

このように考えが異なる中朝ロの首脳にとって、トランプ氏との潜在的なディール(取引)はもう一つの変数だ。3ヵ国首脳全員と「非常に良好な関係」だというトランプ氏は、すでにプーチン氏と会談し、習氏とも会う予定を示唆した。正恩氏にも絶えず対話の手を差し伸べている。それぞれが米国との交渉を夢見る立場では、裏切りと離脱は3ヵ国連帯の予定された未来かもしれない。

今、世界は米国発の不確実性に加え、中ロ強国の挑戦、「ならず者」政権の挑発まで予測不能の混乱の中にある。今後の国際秩序が新冷戦体制になるのか、多極体制になるのか、強大国の結託体制になるのかは分からない。ただ、われわれがこれまで以上に情勢を注視し、自強の力を蓄えながら戦略と方策を整えるべき時であることは確かだ。