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フランスのドイツ系スーパーが「激安バゲット」販売、業界団体が「全体の質の低下招く」と反発

フランスのドイツ系スーパーが「激安バゲット」販売、業界団体が「全体の質の低下招く」と反発

Posted September. 03, 2025 09:00,   

Updated September. 03, 2025 09:00


フランスの一部の大手スーパーが29セント(約470ウォン)のバゲットの販売を開始し、「町のパン屋」から反発を買っている。これは、約3万4000ヵ所のフランスの手作りパン屋で販売するバゲット(写真)の平均価格である1.09ユーロ(約1700ウォン)より約70%も安い。

1日、フィガロなど地元メディアによると、それぞれドイツ系大手スーパーの「リドル」、「アルディ」などは9月の新学期を迎え、29セントのバゲット販売を始めた。

自動化した生産工程が、超低価格を可能にした。一般のパン屋は、手作りのバゲット生地を作り、発酵だけで数時間がかかる。一人のパン職人が一日に作れるバゲットは400~600個だが、大手スーパーの機械は1時間当り1万個のバゲットを作り出すことができる。

バゲット業界を代表する利益団体「フランス全国製パン・製菓協会」(CNBP)のドミニク・アンラク会長は、大手スーパーの超低価格戦略が「製パン業界全体の質の低下を招くだろう」と懸念している。バゲットは、2023年にユネスコ人類無形文化遺産に登録されるほどフランスを代表するパンなので、単に価格論理だけでアプローチすることはできないという主張だ。

一部では、フランスとドイツのプライド対決を取り上げている。ドイツ系大手スーパーが、フランス人の伝統的な生き方を脅かしているという。

一方、リドルとアルディ側は、「消費者は、安い製品を選ぶ権利がある」として、製パン業界と対抗している。伝統的パン屋が依然として市場を掌握しており、大手流通業者が占める割合は全体バゲット市場の9%に過ぎないとも主張した。

バゲットは、米国のマクドナルドハンバーガーと同様、長い間、フランス物価を代表する品目だった。1987年までは、政府がバゲットの価格を1個当たり19セント(約310ウォン)で統制し、以後、パン屋が独自に価格を決めてきた。コロナ禍後、インフレで最近フランスのバゲットの平均価格は1ユーロ(約1630ウォン)を越え、パリでは約1.20ユーロまで高騰している。


キム・ボラ記者 purple@donga.com