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朴贊郁監督の「仕方がない」、ベネチアで9分間スタンディングオベーション

朴贊郁監督の「仕方がない」、ベネチアで9分間スタンディングオベーション

Posted September. 01, 2025 09:06,   

Updated September. 01, 2025 09:06


「朴贊郁(パク・チャヌク)監督の最高傑作ではないかもしれないが、これまでベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品された作品の中では間違いなく最高だ」(英紙ガーディアン)

第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品された朴贊郁監督の映画『仕方がない』が、先月29日(現地時間)、現地で初めて上映された。上映直後、観客は9分間にわたりスタンディングオベーションを送り、海外メディアも好意的な評価を寄せている。

この日、ベネチア映画祭の会場となっているイタリア・ベネチアのリド島サラ・グランデ劇場で『仕方がない』のプレミア上映会が開かれた。プレミア上映会は一般観客に初めて作品を披露する公式の場である。

映画は米小説家ドナルド・ウェストレイクの小説『AX(THE AX)』(日本語題「斧」)を原作に、職を失った家長「マンス」(李炳憲)が再就職に挑む姿を描いた。韓国映画がベネチア映画祭のコンペ部門に招待されたのは、2012年に金獅子賞を受賞した『嘆きのピエタ』以来13年ぶりとなる。

米CNNなどによると、この日映画が終わると観客全員が立ち上がり拍手を送り続けた。米芸能メディア「デッドライン」は、「俳優・李炳憲の驚くべき演技を収めた作品であり、奉俊昊(ポン・ジュノ)監督の映画『パラサイト』への朴監督の応答のような濃厚なブラックコメディだ」と報じた。ガーディアンは「朴監督が示した、衝撃的で時代を貫く風刺劇だ」と評価した。

朴監督は公式上映後の現地インタビューで「このように結実を迎え、本当に涙が出るほど感無量だ」と語った。この作品を映画化するまでには少なからぬ困難があった。小説『AX』は2005年にすでに映画『AX、就職に関する案内書』として映像化され、版権もその映画を演出したコスタ・ガヴラス監督が持っていた。朴監督は2009年、映画『コウモリ』でフランス・カンヌ国際映画祭を訪れた際にガヴラス監督と会い、リメイクの許可を得たという。

『スリー、モンスター』(2004年)以来21年ぶりに朴監督作品に出演した李炳憲は「世界の映画関係者が監督に『映画を楽しんだ』と声をかけていた」とし、「海外の映画人が『仕方がない』を高く評価していたのを現場で肌で感じた」と話した。

この日初上映された『仕方がない』は、ベネチア映画祭の最高賞・金獅子賞などを巡り、21作品と競う。受賞作品は6日の閉幕式で発表される。


キム・テオン記者 beborn@donga.com