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「終盤に強い打者」文賢彬、読書で「心の筋肉」を鍛える

「終盤に強い打者」文賢彬、読書で「心の筋肉」を鍛える

Posted August. 28, 2025 09:13,   

Updated August. 28, 2025 09:13


プロ野球の新人級選手たちは、グラウンドにごみが落ちていれば競うように拾うことがある。大谷翔平(31・ロサンゼルス・ドジャース)が高校時代に「目標達成表」を作り、その「運」の欄にごみ拾いを記したと知られて以降のことだ。大谷は「他人が無意識に捨てた幸運を拾う行為だ」と語っている。

大谷が幸運を呼び込む習慣として挙げたもう一つが「読書」だ。韓国プロ野球で代表的な読書家に挙げられるのが、ハンファ3年目の外野手、文賢彬(ムン・ヒョンビン、21)だ。文賢彬は「読書の邪魔になる」としてソーシャルメディア(SNS)のアカウントまで削除した。彼は「SNSをやっていると休み時間にスマートフォンばかり見てしまう。やめたら本を読む時間が増え、ストレスも減った」と話す。

では、この読書習慣が文賢彬に幸運をもたらしたのだろうか。セイバーメトリクス(野球統計学)では、試合終盤の勝負どころに強い「クラッチヒッター」が存在するのではなく、「そうした場面で運が良い打者がいるだけ」とみなす。そう考えるなら、文賢彬には確かに運が味方した。

文賢彬は26日、高尺(コチョク)でのキウムとのアウェー試合で、1-1の同点だった9回表に決勝ソロ本塁打を放った。これで今季12本の本塁打のうち5本(41.7%)を9回に記録したことになる。9回以降に最も本塁打を打っているのが文賢彬だ。この日を含め7回以降に10本の本塁打を放っている。

また7回以降のOPS(出塁率+長打率)は1.178。今季、7回以降に30打席以上立った打者の中でトップだ。文賢彬は7回以降に149打席に立っている。さらに、7回以降に両チームが1点差以内の接戦を繰り広げている状況でのOPSは1.319にまで上昇する。要するに、今季KBOリーグ最高のクラッチヒッターなのだ。

文賢彬は野球選手としては小柄(174センチ、82キロ)と言える。その代わり全身が引き締まった筋肉質で、プレースタイルも堅実。北一(プギル)高在学時代から「ムン石ころ」と呼ばれてきた。さらに読書によって「心の筋肉」まで鍛えられ、「ムン巨石」への道を歩んでいる。


ファン・ギュイン記者 kini@donga.com