
鮮やかなフリーキック(FK)でロサンゼルスFC(LAFC)のデビューゴールを決めた孫興慜(ソン・フンミン、33)が、2週連続で米メジャーリーグサッカー(MLS)の「チーム・オブ・ザ・マッチデー」に選ばれた。
MLSは26日、公式ホームページで今季レギュラーリーグ第30節のチーム・オブ・ザ・マッチデーを発表し、孫興慜をベスト11の3人のFWの一人に選出した。孫興慜は24日のダラス戦(1-1)で、右足でカーブをかけたFKを決め、LAFC加入後3試合目でデビューゴールを決めた。17日のニューイングランド戦(2-0、LAFC勝利)ではアシストを記録し、第29節のチーム・オブ・ザ・マッチデーにも選ばれていた。
サッカーデータ専門メディア「FotMob」によると、このデビューゴールにつながったFKの期待得点値(xG)はわずか0.07。100回試みてようやく7回成功できる難度だったという。孫興慜のFK弾は、オンラインのファン投票で選ばれる第30節のベストゴール候補にも入った。
わずか3試合でMLSを代表するスターに浮上した孫興慜のおかげでLAFCも絶大な宣伝効果を得ている。クラブは同日、公式サイトで「『孫興慜効果』は前例のないレベル」とし、「2022年にギャレス・ベイル(36・引退)を獲得した時よりも効果は5倍以上」と強調した。ウェールズ出身のスタープレイヤーだったベイルは、かつてスペインのレアル・マドリード(2013~2022年)でUEFAチャンピオンズリーグを5度制した実績を持つ。
LAFCによると、7日に孫興慜が加入して以降、ホーム戦のチケット需要が爆発的に増え、新たに設けられた立ち見席まで完売となった。クラブは「8月初めのクラブ関連オンラインコンテンツの再生回数は約339億8000万回を記録し、594%増加した。クラブ関連の報道件数も289%増えた」と明らかにした。ただし比較対象となる期間は示さなかった。
ロサンゼルスのコリアタウンには孫興慜を描いた大型壁画が登場し、ユニホーム姿で街を歩く人々も増えている。LAFCの韓国系サポーターズグループのメンバーのジョシュ・アンさんはクラブ事務局とのインタビューで「以前は『LAFCの試合を観に行く』と言っても友人たちは関心を示さなかった。だが孫興慜が加入してからは『6時間立ちっぱなしでも観たい』と誘うメッセージが来る」と話した。
鄭允喆 trigger@donga.com






