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朴贊郁の新作『仕方がない』、ベネチア映画祭で栄冠なるか

朴贊郁の新作『仕方がない』、ベネチア映画祭で栄冠なるか

Posted August. 26, 2025 08:45,   

Updated August. 26, 2025 08:45


朴贊郁(パク・チャヌク)監督の新作映画「仕方がない」がコンペティション部門に招待された第82回ベネチア国際映画祭が27日(現地時間)、イタリア・ベネチアのリド島で開幕する。

今年のベネチア映画祭は韓国映画ファンの関心がひときわ高い。2012年に故・金基徳(キム・ギドク)監督の『嘆きのピエタ』が金獅子賞を受賞して以来、韓国映画は13年間コンペ部門にすら招待されなかったからだ。久々に本選の舞台に立つ韓国作品の受賞可能性が国内外で慎重に語られる中、「仕方がない」と競う作品群にも注目が集まる。

今年のコンペ部門に招かれた作品は21本。そのうち3本はすでに金獅子賞を受賞した経験を持つ監督の手によるものだ。最も注目を集めるのは、2023年に『哀れなるものたち』で金獅子賞を受賞したヨルゴス・ランティモス監督の『ブゴニア』。エマ・ストーン主演のSFコメディで、チャン・ジュンファン監督の『地球を守れ!』(2003年)をリメークした作品だ。当時の投資配給会社だったCJ ENMが『ブゴニア』の企画・制作にも参加している。

2017年に金獅子賞を受賞したギレルモ・デル・トロ監督の『フランケンシュタイン』も有力な候補。今大会のテーマである「怪物」に最もよく合致するとの見方が多い。これに先立ち、アルベルト・バルベラ実行委員長は「文字通りの怪物からムッソリーニのような歴史的怪物までを含む」と説明していた。このほか、『サクロ・グラ』(2013年)で金獅子賞に輝いたジャンフランコ・ロージ監督の『雲の下で』もコンペ入りした。

今回の映画祭で注目すべき点の一つはネットフリックスの存在感だ。『フランケンシュタイン』に加え、米国の政治スリラー『ハウス・オブ・ダイナマイト』、ジョージ・クルーニー主演のコメディ『ジェイ・ケリー』など3作品が本選に並んだ。米芸能誌バラエティは「カンヌとネットフリックスが劇場上映規則を巡って衝突した一方、ベネチアはむしろネットフリックスを受け入れ、映画祭の魅力が増した」と評した。

映画界では、ネットフリックスの映画祭進出について「単なる量的拡大ではなく、戦略的ポートフォリオ」と見る声が出ている。SF、政治スリラー、コメディという異なるジャンルの作品で多様な審査員の嗜好を攻略し、複数部門での受賞を狙ったとの分析だ。ネットフリックスは2018年に映画『ローマ』で金獅子賞を受賞した前例もある。

カウタル・ベン・ハニア監督の『ヒンド・ラジャブの声』や、ネメシュ・ラースロー監督の『オーファン(Orphan)』なども海外では有力候補に挙げられる。『ヒンド・ラジャブの声』は昨年、イスラエル軍の砲撃で命を落とした5歳のパレスチナ人少女の実話を描いた作品。『オーファン』は1956年のハンガリー革命直後を背景にしている。ネメシュ監督は前作『サウルの息子』同様、歴史的トラウマを巧みに表現したとの評価を受けている。

授賞式は来月6日の閉幕式とともに行われる。


キム・テオン記者 beborn@donga.com